日本の男性陣には、イヤな日(?)が近づいてきた。それは2月14日。巷(ちまた)のショーウインドゥには、やけにピンクのハートマークと一緒にチョコレートが美味しそうに、そして煌(きら)びやかに飾られている。これはあくまで日本での狂想曲である。と、思いきや最近は中国にも飛び火したようでもある。中国の方もお気の毒にとしか言えない。皆さんご存じの通り、チョコレート会社に庶民が良いように踊らされているわけである。私たちも実は、喜んで踊っている部分もあるのかも知れない。悲しい性(さが)か、既におじさんの域に達した私ですら、1個でももらえると正直嬉しいのです。たとえ娘からの義理チョコであっても。ああ日本はなんて平和なのだろう。そして私も単純なのだろう。
ところで、チョコレートの効用ってよくご存じですよね。
チョコレートに含まれているフェニレチラミンには、脳内で生成される恋愛感情を起こすホルモンと似た働きをするという研究結果があるようです(参考p102:Viva! English NEW EDITIONⅠ第一学習社)。
人間の摂理に適(かな)った習慣なのかもしれませんね。
さて、先日、ALTのEvan先生とTeam-teachingでValentine’s Dayをテーマに授業をしました。この時期のおきまりの題材である。本校に限らず全国の至る所で、様々な授業展開が、この題材で行われ、ドラマが展開されていることと思います。
Evan先生が用意されたワークシートには
1)Valentine’s Dayついて。
2)Valentine’s Dayに行うこと。
を英語で紹介してもらい、最後に理想のvalentineを生徒らに英作させてみました。
日本とは異なり、アメリカでは、男性が女性にプレゼントを贈り、チョコレートに限らず、花やカード類を渡す場合があること。友人間や家族へのプレゼントを贈る習慣もあること。日本のような「ホワイトデイ」という考え方はないなども分かり、異文化理解の機会となりました。生徒らには、何気ないValentine’s Dayが価値観や考え方を揺さぶることになりました。世界中同じ習慣・文化だと思いこんでいた生徒には、ある種の驚きとなりました。日本で当たり前なことが、日本以外の国では異なること。男女で贈り物の授受が、全く逆になる場合もあると「気付き」にもなりました。
授業の残り10分で、My ideal valentine ~で始まる英文を完成させる簡単な活動をしました。意外と恥ずかしがらずに自分の理想の恋人像を考えていました。
机間巡視していると、メモ用紙に一生懸命食材の計算をしている女子生徒がいました。「えへっ」と照れ隠しでしたが、そこには数十人分のチョコレートを作るためのレシピーと材料と費用が書き込まれておりました。放課後スーパーで購入するリストのようです。今日の英語の授業は、彼女にはいくらか関係したのかも知れません。彼女の心と頭は既に2月14日にワープしてしまっていたのです。
「先生、『包容力のある』って英語でどういうの」
「先生、『イケメン』って英語でどういうの」
こちらが、即答に困るような質問をしてきます。生徒がのってきます。
慌てていつも授業に携えている和英辞典と英和辞典を引き、同時にEvan先生にも使い方を確認して、黒板を利用して他の生徒にも紹介していきます。
My ideal valentine is cute.
My ideal valentine has long hairs.など簡単な表現でおしまいの生徒もいます。
最後にワークシートのプリントを提出させ、チェックを兼ねて生徒の作った英文を眺めてみました。
その中に、
My ideal valentine is Tsundere(ツンデレ).
という表現を書いた生徒がいました。
Evan先生が、職員室へ向かう廊下で、「これは何のことですか」と、私に尋ねてきました。
どう説明して良いか、私も分かりませんでした。授業中に生徒に使い方を聞けば良かったと反省させられました。みなさんはご存じですよね。私は調べてみました。
なお「ツンデレ」の意味については、安易でしょうがWikipedia等をご参照下さい。
最近、「先生は『KY』なんだから」など、生徒らの若者表現に疎くなっていた自分に改めて「はっ」と気づかされた日でもありました。「一ポンドの福音」ではありませんが、軽いブローを食らったような日でもありました。今回は、生徒からの自己表現活動の例文が、私にとっては、「やる気」になるvalentine’s Dayのプレゼントとなったようです。
ところで、チョコレートの効用ってよくご存じですよね。
チョコレートに含まれているフェニレチラミンには、脳内で生成される恋愛感情を起こすホルモンと似た働きをするという研究結果があるようです(参考p102:Viva! English NEW EDITIONⅠ第一学習社)。
人間の摂理に適(かな)った習慣なのかもしれませんね。
さて、先日、ALTのEvan先生とTeam-teachingでValentine’s Dayをテーマに授業をしました。この時期のおきまりの題材である。本校に限らず全国の至る所で、様々な授業展開が、この題材で行われ、ドラマが展開されていることと思います。
Evan先生が用意されたワークシートには
1)Valentine’s Dayついて。
2)Valentine’s Dayに行うこと。
を英語で紹介してもらい、最後に理想のvalentineを生徒らに英作させてみました。
日本とは異なり、アメリカでは、男性が女性にプレゼントを贈り、チョコレートに限らず、花やカード類を渡す場合があること。友人間や家族へのプレゼントを贈る習慣もあること。日本のような「ホワイトデイ」という考え方はないなども分かり、異文化理解の機会となりました。生徒らには、何気ないValentine’s Dayが価値観や考え方を揺さぶることになりました。世界中同じ習慣・文化だと思いこんでいた生徒には、ある種の驚きとなりました。日本で当たり前なことが、日本以外の国では異なること。男女で贈り物の授受が、全く逆になる場合もあると「気付き」にもなりました。
授業の残り10分で、My ideal valentine ~で始まる英文を完成させる簡単な活動をしました。意外と恥ずかしがらずに自分の理想の恋人像を考えていました。
机間巡視していると、メモ用紙に一生懸命食材の計算をしている女子生徒がいました。「えへっ」と照れ隠しでしたが、そこには数十人分のチョコレートを作るためのレシピーと材料と費用が書き込まれておりました。放課後スーパーで購入するリストのようです。今日の英語の授業は、彼女にはいくらか関係したのかも知れません。彼女の心と頭は既に2月14日にワープしてしまっていたのです。
「先生、『包容力のある』って英語でどういうの」
「先生、『イケメン』って英語でどういうの」
こちらが、即答に困るような質問をしてきます。生徒がのってきます。
慌てていつも授業に携えている和英辞典と英和辞典を引き、同時にEvan先生にも使い方を確認して、黒板を利用して他の生徒にも紹介していきます。
My ideal valentine is cute.
My ideal valentine has long hairs.など簡単な表現でおしまいの生徒もいます。
最後にワークシートのプリントを提出させ、チェックを兼ねて生徒の作った英文を眺めてみました。
その中に、
My ideal valentine is Tsundere(ツンデレ).
という表現を書いた生徒がいました。
Evan先生が、職員室へ向かう廊下で、「これは何のことですか」と、私に尋ねてきました。
どう説明して良いか、私も分かりませんでした。授業中に生徒に使い方を聞けば良かったと反省させられました。みなさんはご存じですよね。私は調べてみました。
なお「ツンデレ」の意味については、安易でしょうがWikipedia等をご参照下さい。
最近、「先生は『KY』なんだから」など、生徒らの若者表現に疎くなっていた自分に改めて「はっ」と気づかされた日でもありました。「一ポンドの福音」ではありませんが、軽いブローを食らったような日でもありました。今回は、生徒からの自己表現活動の例文が、私にとっては、「やる気」になるvalentine’s Dayのプレゼントとなったようです。
岩本 昌明(いわもと まさあき)
富山県立富山視覚総合支援学校 教諭
視覚に病弱部門が併置された全国初の総合支援学校。北陸富山から四季折々にふれて、特別支援教育と英語教育を始め、身の回りに関わる雑感や思いを皆さんと共有できたらと願っています。
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