2015.07.06
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人生を振り返ることとなった授業研究会

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師 鈴木 邦明

 

 

6月24日に授業研究会を行いました。

 

講師には私の高校時代の恩師(高1の時の担任)が来てくれました。

その先生は、現在、早稲田高等学院の教諭であり、早稲田大学教職研究科の客員教授という立場で活躍されています。

左の写真のテレビに映っている顔は27年前(私が高1)のその先生の顔写真です。

今の姿を比べてみても、昔と変わっていません。

その後、高校時代の私の写真を見せた時は、「うおーっ」という何とも言えぬ子ども達の反応が起こりました。

 

授業は4年生理科の「電気のはたらき」という単元でした。

電気について学んだことを生かしてレースをするための車を工夫して作ろうという内容です。

日本が国家として大事にしていく必要のある「ものつくり」「理数教育」「実感を伴った理解」などを重視した授業です。

詳しくはこのHPにデータをアップしてありますのでご覧ください。

普段学校に来る指導主事とは少し違った視点でのアドバイスをもらうことができました。

とても勉強になる研究会になりました。

 

それと共に、その授業研究会に向けて、高校時代からこれまでの自分の人生についてあれこれと考えました。

現在、自分は公立小学校の教員をしており、人並みの生活を送ることができています。

今回、講師として来てくれた高校時代の恩師を始め、これまで私に関わってくれた先生やその他の方々のお蔭で今の自分があるのだと思います。

勿論、自分の両親を含め、家族にも大きく支えられて、今があります。

本当に感謝しなければならないと改めて感じました。

 

先日、今回の授業研究会の件を実家の母に話した際、高1の個人面談の話になりました。

その個人面談の際、今回来てくれた先生から

「お宅の息子さん(私のことです)は、高校に何をしに来ているのですか?」

と言われたそうです。

サッカー部に属し、朝から晩までサッカーばかりしており、あまり勉強をしていなかったからです。

成績も散々なものでした。

母は本当に恥ずかしかったと話をしていました。

 

実は、今回の研究会は、先日亡くなってしまった高1の時の級友が作ってくれた縁がきっかけです。

私は20歳位の時、高校のあった場所から住まいを移してしまったこともあり、高校時代の人達とはあまり親密に関わっていてはいませんでした。

昨年、今回講師で来てくれた先生が還暦であり、そのお祝いの会があるからと強く誘ってくれた友人がいたから、今回のことがあります。

その級友は、お祝いの会の後しばらくして、交通事故で亡くなってしまいました。

 

今回の授業研究会は、私の人生においてとても意味深いものとなりました。

これまでの人生を振り返る良い機会となりました。

様々な人とのつながりに感謝をする機会になりました。

忙しく日々の仕事に取り組んでいると忘れがちなことを思い起こすことができました。

良い教育をしたいと改めて思いました。

 

これからも様々な人とのつながりや感謝の気持ちを忘れずに日々努力をしていきたいと思います。 

鈴木 邦明(すずき くにあき)

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
神奈川県、埼玉県において公立小学校の教員を22年間務め、2017年4月から小田原短大保育学科特任講師、2018年4月から現職。子どもの心と体の健康をテーマに研究を進めている。

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