2014.11.12
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教育サークル「山の麓の会」

兵庫県姫路市立坊勢小学校 教諭 宗実 直樹

   

 10月25日(土)、姫路で「第4回学級力向上セミナー」が行われました。

岩手より佐藤正寿先生をお招きして、おかげ様で充実したセミナーにすることができました。

 自分の中では、「価値ある出会い」「価値ある学び」をテーマにしていましたが、正にそのテーマにぴったりの素敵なセミナーとなりました。

 

◉サークルで学びはじめて

 今、サークル活動がとても楽しいので書かせていただきます。

 「山の麓の会」という姫路の教育サークルで活動を行っています。

2年前の12月29日に第1回の定例会を行い、会が発足しました。

はじめはそれぞれがどんなことをやっていきたいかを出し合い、テーマを決めてレポート検討などをしていました。

今は「授業づくり」を中心に活動しています。

うちのサークルの特徴は、何かの教科に特化していないところです。

しかし、授業を中心に話を進めます。

以下、「授業づくり」の流れです。

 まず、ねらいを明記した略案をそれぞれが作成し、全員で検討します。

そして再考→再度検討→検討された略案を元に、全員が授業をします。

授業を録画し、その授業映像を観ながら検討会を行います。

こだわっているのは「全員」が授業をすること。

そして、動画をもとに検討することです。

全員で検討し、全員がその授業を行うので、1時間の授業の話し合いが深まります。

授業で語れるサークルでありたいと思っています。

 そして、その検討会(例会)のテープ起こしを輪番で行い、記録を残します。

3時間にも4時間にも渡るテープ起こしは大変なことですが、この作業をすることで、より定例会の内容の理解度も深まります。

 

◉サークルで学ぶということ

(1)「がんばろう!」と思える。

 同じ気持ちで同じ学びを共有できる仲間がいることは幸せなことです。

がんばる仲間の姿を見て、刺激になります。

また、そのような環境の中で、よりよい学びを提供したり、共有したりしたいと思えます。

次のサークルの時間が楽しみで、毎日の教室実践にも元気が出ます。

また、自分一人では甘えてしまう部分も、サークル活動があるがために、必ず実践して伝達できるレベルまでにしておこうと思います。

(2)アイデアがわいてくる。

 人に話したり、人の話をきいたりする中で、様々なアイデアがわいてきます。

一人では絶対にできないことです。

仲間の意見に刺激され、また、様々な考えも吸収することができます。

サークルは、そういう場でもあります。

(3)アウトプットの機会が増える。

 これは実践者としては大切なことなのではないかと思います。

学んでインプットだけではパンクしてしまいます。

アウトプットするから良質のインプットもできるのではないかと思います。

サークルで発表したり検討したりすることでアウトプットを行う。

同時に、インプットも行います。

そして、アウトプットする機会をいただくということは、それだけ責任も生じます。

適当なものに仕上げていくという気持ちにはなりません。

私のように略案を見せて5分でボツになることもありますが(^^;;

 

 

 他、サークルの仲間達といっしょに研修会やセミナーに参加できることも嬉しいことです。

車で行くことが多いですが、道中での話なども実に楽しく学び多き時間になります。

 

 

 一番大切なのは教室実践。

子どもを伸ばすために日々実践を積まなければいけません。

その日々の自分の実践を客観的にふり返ることができるのが、サークルという学びの場です。

 

 向山洋一氏は、名著『授業の腕をあげる法則』の中で、

「いろいろな研究会があるが、一番いいのは、自分たちでサークルを作ることである。」

「どんなことをしてもサークルに出席するという熱意のある人が3人集まるのは、一千万円宝くじがあたるより大変なことなのだ。」

「自分たちのささやかなサークルの10年間は、大学で学ぶ10年間よりも多くを学ぶはずである。」

こう述べておられます。

 

その価値が今、少しずつではありますが、分かってきた気がします。

宗実 直樹(むねざね なおき)

兵庫県姫路市立坊勢小学校 教諭
特別活動を学級づくりの中心に、「字をかき、汗をかき、恥をかき、頭をかき」ながら、子どもたちと共に伸びていく姿勢を大切にしています。日々是好日。地道に一歩ずつ精進していきたいです。

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