◉音楽会練習開始
音楽会の練習がはじまりました。
よりいいものをみんなでつくり上げようとすれば、一人一人が極限まで集中しなければいけません。
音楽会はかなり厳しいです。
しかし、音楽会ほど気持ちを揃え、集団としてのまとまりを強めるのにもってこいの行事もありません。
楽器が苦手な子も、音楽が好きでない子も、最後まで協力してやり遂げ、「やってよかった!」と思わせることに意味があると思っています。
音楽会でも「学級目標」を意識させ、個人としても、学級としても大きく成長できる行事にしていきたいものです。
◉目標をもたせる!
まずはじめに教師間で「どんな音楽会にしたいのか。」話し合います。
音楽会を通してどんな子を育てたいか、どんな姿になってほしいか、そのために具体的にどんな取り組みをしていくかです。
まずそれが一番はじめです。
音楽会終了後になっていてほしい具体的子ども像と、具体的な方策を話し合います。
次に、こどもたち全員を集めて、「どんな音楽会にしたいのか。」をきき、子どもの言葉を吸い上げます。
吸い上げながら教師が子どもたちの言葉や想いをまとめていきます。
ちなみに今回の本校では、5,6年合同で市の演奏会に出ることもあり、『5,6年心を合わせて 人に感動を与える』ということをひとつの大きな目標としました。
◉自分ノートを活用して
では、そのためにそれぞれ個人がどうするかですが、私の学級は『自分ノート』というものをもたせています。
そのノートを見開き2pにし、音楽会のページを作らせます。
そこに、全体の目標を受けて、自分自身はどんなことを目標にするのか、また、音楽会を通して、学級目標達成のためにどんなことをするのか、具体的に書かせます。
行事の時も常に学級目標を意識させます。
後は、その時その時の気持ち(例えば、楽器が決まったときの様子や気持ち。はじめて体育館で練習したときの様子や気持ちなど、、、。)をこまめに書かせていきます。
私が書くことを指示するときもありますが、基本的には各個人が書こうと思ったときに自由に書きます。
音楽会の練習を重ねる中で、全体目標や学級目標を意識させた気持ちや具体的な行動の変容などが書ければいいと思っています。
その際、イメージマップ的になるように、図も有効利用するとよいと伝えています。
繰り返しますが、基本的に、どんな活動を行うときも学級目標を意識させています。
「すべての活動は、学級目標達成のためだ!」と言って。
毎回確認させます。
◉お互いの「努力」を認め合う!
常に子ども同士をつなげたいと思っています。
先ほどの『自分ノート』を使って、友だち同士のコミュニケーションを増やしたいと思っています。
同じパートや、同じ楽器の子同士でアドバイスや称賛の声がきけるように、付箋を使って友だちのノートにペタリと。
付箋が増える度に子どもたちもやる気になることと思います。
さて、今後、子どもたちのどのような素敵な言葉がきけるか楽しみです!
「目標を意識して伸びていこうとする視点」
「仲間同士がつながる視点」
常に意識しておきたいものです。
宗実 直樹(むねざね なおき)
兵庫県姫路市立坊勢小学校 教諭
特別活動を学級づくりの中心に、「字をかき、汗をかき、恥をかき、頭をかき」ながら、子どもたちと共に伸びていく姿勢を大切にしています。日々是好日。地道に一歩ずつ精進していきたいです。
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