先日、とある研修会で自閉症のお子さんへのICTの活用についてお話する機会をいただきました。直接iPadを触ってのワークも企画していましたが、多くの時間をグループに分かれての話し合いに費やしました。どのように活用するか、活用が将来のどんな場面に活かされるか、アナログとデジタルの見極めは? など多岐に渡り、熱心な話し合いが展開されました。
もちろん、最新の機器に触れて、その使い方を身につけることも大切なことの一つですが、その活用方法自体を検討する機会もまた大切だと考えているので、私としてはいろいろな立場のいろいろな意見や疑問を聞くことができて、大変有意義な時間を過ごすことができました。
まだまだ各地で取り組みが始まったばかりですので、これからこのような議論の場が増えてくるのではないかと思っていますし、まだまだ議論の場が必要だとも考えています。
終わってから、十年来お付き合いをさせていただいている保護者の皆さんとお話をする機会がありました。
私が初任の頃からお付き合いをしていて、私のこれまでの取り組みを温かく、ときに厳しく見守ってきてくださった方々です。
その方々に、先生の話を聞くと元気になり、明日からまた頑張ろうとパワーをもらいます。また、ご一緒に学びましょうね。と大変ありがたいお言葉をいただきました。私の方こそ、この方々に会う度に刺激をいただき、明日への実践のパワーをいただいています。
と、同時に初任の頃を同じ熱量でいま目の前にいる子どもたちに向かい合えているのだろうか? と自問自答をする機会になります。
これまでも、いや、これからはさらに熱量を上げて子どもたちのために実践を重ねていきたいなと思った出来事でした。
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郡司 竜平(ぐんじ りゅうへい)
北海道札幌養護学校 教諭
小学校支援級、通常級と担当させていただき、現在は札幌養護学校小学部にいます。ここでは、私が取り組んでいる特別支援教育におけるICTの活用について具体例を交えながらご紹介していけたらと考えています。
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