2泊3日、京都・奈良の修学旅行から帰ってきたところです。
今回の修学旅行は、学級目標を意識し、「感謝」の2文字が全面にあらわれた修学旅行でした。
歴史学習だけでなく、仲間のつながりや周りへの感謝の気持ちを大切にできました。
◉「仲間のキラリ発表」
夕食後、全員を一カ所に集めて一日をふり返り、友だちの良かった所・素敵な所を発表していきました。
「T先生とM先生が宗実先生の車椅子をおしているのがとてもよかったです。」という子の言葉を皮切りに、どんどん続きました。
この子は、さりげなく私の松葉杖をもってくれた子でした。
よい所だけでなく、友だちの行動に感謝する子、友だちの優しさに「ありがとう。」が言える子、たくさんの「感謝」の言葉が続きました。
もちろん友だちだけでなく、
「バスガイドのなっちゃんのおかげで、、、。」
「添乗員さんが先に走って段取りしてくれて、、、。」
「バスの運転手さんが安全に運転してくれたから、、、。」
このような子どもたちの言葉をきいて、添乗員さんも思わず感謝の声をかけてくださりました。
「様々な数多くの学校に参加していますが、こんなにあたたかく、目頭が熱くなる修学旅行ははじめてです。」と。
その時の子どもたちの顔は、本当にいい顔をしていました。
写真屋さん、先生方、たくさんの人に感謝の気持をみんなの前であらわし、そして、目に見えにくいさりげないことにも感謝できるこの子達が愛おしくてたまらなくなりました。
『この子達といっしょに修学旅行に来れてよかった!』
と心から思う瞬間でした。
M先生も涙を流していました。
「感謝の気持ち」にあふれたとても素敵な時間となりました。
日頃の取り組み、日頃から大切にしていることを、非日常の場所で再確認できたことが嬉しかったです。
◉見える感謝。みえにくい感謝
さりげないことに感謝できる子が増えました。
そして、さりげない行動ができる人が増えました。
「さりげない」優しさを見せ、さりげない気遣いができる子どもたち。
さりげない気遣いは、コミュニケーションの一つ。
さりげない気遣いができる人は、いつも周りをよく見ている人。
さりげない気遣いができる人は、相手の気持ちを想像できる人。
さりげない気遣いができる人は、普段からそういう行動ができている人。
さりげない気遣いができる人は、本当の思いやりを持った人。
さりげない気遣いができる人は、だれからも好かれる。
本当にそう思いました。
私自身、思うように行動できず、不自由さを感じることで、人の優しさや親切、思いやり、たくさんのことを学ぶことができた修学旅行でした。
感謝してもしきれません。
宗実 直樹(むねざね なおき)
兵庫県姫路市立坊勢小学校 教諭
特別活動を学級づくりの中心に、「字をかき、汗をかき、恥をかき、頭をかき」ながら、子どもたちと共に伸びていく姿勢を大切にしています。日々是好日。地道に一歩ずつ精進していきたいです。
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