最近、NHKの 「考えるカラス」 をよく見ています。
不思議な番組です。
理科の番組なのですが、科学的な知識などを教えることを目的にはしておらず、「考える」ことを目的としています。
日常生活にはあるけれども、どうしてそのようになるのかが分からないような現象を取り上げ、見ている人を悩ませます。
答えは教えてくれるのですが、その理屈は教えてくれません。
モヤモヤ感が残ります。
スッキリとしないので、しばらくそのことが頭に残ります。
歩きながら、電車に乗りながら、どうしてなのだろうと考えてしまいます。
作成者の意図もそういったことを狙っています。
最近、本も発売されたので、購入しました。
もちろん、本にもはっきりとした答えは書いていないです。
こういったことを続けていると、改めて「考える」ことの大切さに気づきます。
身の回りの様々なものについて考えてしまいます。
考える癖が付いたと言えるかもしれません。
何となく頭の中が活性化しているようにも感じます。
気のせいかもしれませんが・・・。
ところで、教室でもこれまでと少し違った感じで子どもと一緒に「考える」場面が増えました。
日々の生活で子どもは多くの疑問を持ちます。
「なぜ死んだ蜂は針を出して死んでいることが多いのか?」
「なぜアサガオなどは上へ上へと育っていくのか?」
「なぜ地球の周りを回っているISS(国際宇宙ステーション)は非常に速い速度で地球を回っている(45分で地球を一周)のに、そこから外に出て宇宙飛行士は宇宙遊泳をすることができるのか?」
そういった際に、今まで以上に子どもに考えさせるように試みてみました。
子どもの頭は柔軟です。
大人のように物事をそれまでの経験からで判断しないことが多いです。
子どもなりに考え、それを説明してくれます。
あっていることもありますし、違っていることもあります。
この「考え」、「説明する」ことがとてもよい学びなのだと思います。
子どもにとっても、とても面白いことのようです。
とにかくお勧めの 「考えるカラス」 です。

鈴木 邦明(すずき くにあき)
帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
神奈川県、埼玉県において公立小学校の教員を22年間務め、2017年4月から小田原短大保育学科特任講師、2018年4月から現職。子どもの心と体の健康をテーマに研究を進めている。
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