2014.09.09

iceを用いた２学期最初の授業－ice bucket challenge－

富山県立富山視覚総合支援学校　教諭　岩本昌明

夏休みも終わりました。
既に学校が始まって１週間が過ぎました。
夏を振り返るキーワードは、
皆さんにとって何でしょうか。

私は、２学期最初の授業で黒板に「ice」と大きく書きました。
この横に２つの下線を引き、後に２語が足りないことを
示しました。

生徒にiceから連想できる夏休みの出来事といえば
何であるか連想してもらいました。

私が口頭で出したヒントは次の様なものでした。

Many cerebrities did this.
Lady Gaga did this.
Many sport players did this.
Tanaka Masahiro, a baseball player,
did this recently.
President Obama did this.
What event(campaign, project, movement) is this?

A子さんからは日本語で返事が返ってきます。
「あっ、なんとかという病気を啓発するためと、
募金に関係する活動ですね」

私は　病気という所に反応して、
In order to let peple know about _ _ _と
病名は英語３文字の頭文字で表すことをヒントとして
板書をします。

３文字だけでは答えがでないので
最初の文字をヒントとしてA _ _ と書いて、
答えを誘導します。

なかなか思いつかないようです。
「筋萎縮性側索硬化症」という病名も板書します。
Three letters stand for 「筋萎縮性側索硬化症」.
と日本語混じりの英語を使います。
誰も答えてくれません。

この質問に反応せず、
B子さんが、小さい声で、「アイスバケツチャレンジ」と
答えてくれましした。

私は「ぴんぽーん。Good job.」

すると、C子は「え～！？何それ？」と１人だけ知らないようです。

私はWhat is ALS about?と尋ねてみます。

A子さんは、「一般の人で死者や怪我をする人も出た」と言います。

生徒たちと私と、英語と日本語混じりの変な会話をします。
ようやく何とかice bucket challengeを引き出すことができました。

ここで
People dump a bucket of iced water on their heads or
give money to ALS support groups.
（Let's えいGo!　北日本新聞　8月30日付け）
のプリントを配布します。

NIE（＝Newspaper in Education教育に新聞を）として
この記事を生徒に紹介します。（06/17に関連文章あります）

この活動で使っている「氷水」は英語でiced waterと
言えることも紹介します。
そして「アイスティ－」や「アイスコーヒー」は
iced tea, iced coffeeと過去分詞形を使って言えることも
紹介します。

でも
氷や水などを用いて身体を局所的に冷却することはicingと
言い現在分詞にします。

残念ながら、iceがicedやicingと語形が変わることには、
期待したほど興味が持てないようでした。

今後はlandslideとmosquitoについて、単語連想クイズの
枕の活動を思案中です。

皆さんだったら、上のワード等で生徒に何を連想させて、
どのような授業のきっかけ作りに利用できるか
想像できますか。
今学期は、このようにある単語を枕がわりに
（落語ではありませんが）
授業の導入活動を少し試みてみようと思います。

２学期が始まったとはいえ、残暑が続いています。
でも、小学部の廊下を歩くと、
教室から鈴虫が鳴く声が聞こえています。
「秋」という季節が音で感じられるこの頃です。

少しずつですが
自分の
出来る範囲で
前向きに
考えて
この２学期も
歩んで行こうと
思います。

よろしくお願いします。