まだまだ暑い日々が続きますが、皆様お元気でしょうか。
8月16日(土)、姫路での「関西教育セミナー ネタ祭」、本当にお祭り騒ぎでした。参加してくださった方々、ありがとうございました!
それぞれの先生方の数々のネタの裏側にある教育理念のようなものを読みとらなければならないなぁ、と強く思いました。
来年度の開催も決定しています。8月15日(土)、同じく姫路開催です。ぜひ頭の片隅に置いておいてください!
さて、今回は、質問があったものを中心に、前回の「ネタのたね」の中からいくつか詳しくお話したいと思います。
◉「自分ノート」の活用で心の見える化
一人1冊「自分ノート」をもたせています。
ノートの名前は年によってか変わりますが、いわゆる「生活ノート」「特活ノート」「道徳ノート」が一元化されたようなものです。
心の動きがよく分かるものをそこに書きこみます。
みんなで一斉に書く時もありますし、各個人でその都度書く時もあります。
例えば、音楽会の時は、自分の楽器が決まる前に書く。
決まった直後に書く。
練習中に書く。
本番前に書く。
本番直後に書く。
本番から1日たってから書く。
長文でなくてもいいので、「こまめに書く」ことによって、その時その時の心の動きがよく分かります。
学級活動の話し合いや実践活動後のふり返りなどもそこに書きます。
6年生の時は特にこのノートが威力を発揮します。
あらゆる場面でリーダーになることが多い6年生。
委員会で、クラブ活動で、縦割り班活動で…。
その都度反省もあるでしょうし、成功して嬉しいこともあるでしょう。
そういうときに、とにかく書きます。
嬉しいこと、悲しいこと、腹が立ったこと、うまくいったこと、うまくいかなかったこと、次がんばりたいこと、などなど。
しっかり書いて自分の気持ちが整理できるようにします。
そして大切なのが、そのノートをじっくり見返してふり返ってみることです。
案外自分が大切にしていて忘れていたこと、自分が成長したことを見逃しているのが自分です。
それを再確認できますし、そうやって、立ち止まって確認する作業が、より人を成長させます。
「自分自身に向き合うこと」「自分自身を客観的に見ること」が大切だと思います。
なぜノートに記録しているかというと、ワークシートより手軽だからです。
ワークシートはバラバラでなくなる可能性があります。
ノートならなくなりません。
それと、そのノート自体がその子の「自分の歴史」になります。
内容はいろいろそれぞれにしても、時系列で書いてあるので、そのときの様子もはっきりと思い起こし、引き出すことができます。
自分が大切にしたいこと、大切にしたい言葉、自分格言のようなものも書いています。
何年たっても大切にできる、「自分の心がみえるお宝ノート」になればいいと思います。
◉クラスの友だちの名前漢字テスト
学年にもよりますが、こんな漢字テストもおもしろいです。
友だちの漢字を意識して書くことによって、友だちの名前、字を大切にしようという気持ちも生まれます。
◉お家の人への「挑戦状」
参観日のネタです。
参観日の掲示物など、けっこう気を遣いますよね。
私は背面掲示板に子どもから保護者への「挑戦状」を掲示することがあります。
今学習しているもの、興味あるもの、少しひねった問題、完全なるオリジナル問題、いろいろ考えて出題しています。
子どもたちは相手意識をもって楽しんで問題をつくります。
お家の人の顔を思い浮かべながら…。
そういう時間っていいものですね。
家に帰ってからも、その問題をきっかけに会話がはずむようです。
「あの問題の答えは何?」
「○○くんの問題はお母さんにも解けなかったわ。」
などなど。
親子の会話のきっかけのひとつにもなっていいと思います。
◉新聞紙でへんしんへんしん
図工科の造形遊びです。
「新聞紙『で』へんしん」「新聞紙『を』へんしん」
どちらでも可です。
新聞紙は可能性を秘めています!
新聞紙をちぎったりやぶったり丸めたりひねったりくっつけたり…。
様々な行為でへんしんさせることができます。
ある空間を新聞紙でへんしんさせたり、自分自身を新聞紙でへんしんさせたり、新聞紙自身を違うものにへんしんさせたり。
その行為と過程を十分に楽しむことができます。
もちろん友だちとの合作も考えられます。
想像力豊かに創造し、友だちとも協力して簡単にできる造形遊び。
おすすめです!
新聞紙は、色んな場面でつかえますね。
お粗末な紹介で、申し訳ありませんでした(>_<)
宗実 直樹(むねざね なおき)
兵庫県姫路市立坊勢小学校 教諭
特別活動を学級づくりの中心に、「字をかき、汗をかき、恥をかき、頭をかき」ながら、子どもたちと共に伸びていく姿勢を大切にしています。日々是好日。地道に一歩ずつ精進していきたいです。
同じテーマの執筆者
-
兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
-
帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
-
岡山県教育委員会津山教育事務所教職員課 主任
-
福岡市立千早西小学校 教頭 今林義勝
-
大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) -
戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表
-
佛教大学大学院博士後期課程1年
-
明石市立錦が丘小学校 教諭
-
木更津市立鎌足小学校
-
北海道公立小学校 教諭
-
東京都東大和市立第八小学校
-
東京学芸大学附属大泉小学校 教諭
-
東京都品川区立学校
-
岡山県赤磐市立桜が丘小学校 指導教諭
-
神奈川県公立小学校勤務
-
寝屋川市立小学校
-
仙台市公立小学校 教諭
-
東京都内公立中学校 教諭
-
目黒区立不動小学校 主幹教諭
-
東京都公立小学校 主任教諭
-
尼崎市立小園小学校 教諭
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)