2013.10.02
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輝け!柏っ子プロジェクト

石川県金沢市立三谷小学校 教諭 泊 和寿

  

 

輝け!柏っ子プロジェクト 

教育関係のみなさん、保護者のみなさん、その他のみなさん、

人を成長させたいと思ったとき、皆さんはどうしますか?

ましてや、対象が子どもだったとしたら、どうしますか?

 

「教える」

「しごく」

「身に着くまで反復させる」

「叱る」

「ほめる」

「アメとムチを使い分ける」

「いろんなものに出会わせる」

「人任せにする」

「追い詰める」

「放任して勝手に育つのを待つ」

 

など、いろいろな方法が考えられます。

 

今からご紹介する方法は、ちょっと違います。

上のようにジャンルに分けるとすると、

「やる気にさせる」

になるでしょうか。

 

14期スタートの今回は、

現在、実際に我がクラスで行っている具体的な事例を通して紹介します。

 

 

・1.   輝け!柏っ子プロジェクト

 

5年生では、2学期に総合的な学習の一環として、「輝け!柏っ子プロジェクト」を行っています。

これは本年度の取り組みです。

自分たちの学校をより良くするために、自分たちのグループで考えたプロジェクトを実行するのです。

4人一組のグループです。

教室の生活班・学習班と一緒です。

 

【輝け!柏っ子プロジェクトの進行】

 

・(1) 学校環境に絞って、改善したいことを出し合います。(全体)

・(2) どのようにしたいか、グループごとに活動内容について話し合い、実行計画を立てます。

・(3) 2時間ワンセットで活動に取り組みます。

本日の活動内容の確認(全体)→ 活動 → 報告・ふり返り・次時の見通しをもつ(全体)

・※  活動のBefore とAfterをデジカメで画像に残します。(報告その他に活用)

・(4) 成果を交流、協力、広めながら共有していきます。

 

【活動内容と活動報告】9月末現在

 

1班 : 運動場の雑草むしり 

2班 : 学校のトイレやコーナーに自作の花瓶と共に花を飾る 

3班 : 校内階段の壁清掃

4班 : 児童玄関前庭の花壇整備

5班 : 全階のオープンスペースの整理整頓

6班 : 3階テラスの清掃と花壇整備

7班 : 運動場の雑草むしり

8班 : 運動場出口の花壇整備

9班 : 理科室外テラスと岩石標本庭の清掃・整頓

 

活動成果を、学校のホームページにアップしました。

どうぞ、下記のリンクからご覧ください。

http://partner.ed.kanazawa-u.ac.jp/fusho/

 

 

・2.   共に育てることの凄さ

 

この活動を始めて、改めて、強く再認識できたことがあります。

それは、

子どもは
共に何かを育てることによって
育つ

ということです。

「輝け!柏っ子プロジェクト」を開始して気づいたことがあります。

すぐに、子ども一人一人が輝きだしたのです。

それも、予想以上に、です。

どの子も、やる気に溢れています。

真剣に作業に没頭しています。

これです!

求めていたのは、この感覚です。

 

私も彼らと一緒に活動をしています。

主に、支援です。

主役は彼らですから。

雑草の効果的なむしり方の手本を見せます。

雑草を捨てる場所を教えます。

一輪車を使うといい事を体感させます。

花壇を耕す手本を見せます。

肥料と土壌改良を混ぜ込む手本を見せます。

 

子どもは真剣に、私の手本を見ています。

一生懸命に真似をします。

なかなか上手です。

教育実習生の先生も、一緒に汗して作業をしてくれます。

子ども達のやる気がアップしているようです。

笑顔が輝いてきます。

 

花壇をきれいにしたら、学校から花を150株買ってもらえることになりました。

植えてくれるなら買うよ、と。

 

150株は、1つの班で植えるには骨なので、放送で全校児童にボランティアを募集しました。

翌日、1年生から6年生まで、約10人が手伝いに来てくれました。

ボランティアの呼びかけを聞いた保護者の方が、手伝いたいと申し出てくれました。

共に育てることによって育つから、この活動をしていると話すと、笑顔で共感してくれました。

 

共に、学校のために花壇を耕して、花を育てようとしたら、子どもが生き生きとしてきました。

共感の輪が急速に広がり、周囲の人が応援してくれました。
子どもは、自分たちの活動がもたらした結果を実感しました。
次の活動への意欲は益々高まりました。

 

私は、共に育てることによって育つ凄さを実感しました。

 

花壇に花を植えている様子は、冒頭の画像をご覧ください。

 

 

・3.   プロジェクトの目指すもの

 

5年生は、後半年で6年生になります。

学校の良き文化を継承し、来年には、より良い学校を創るリーダーになるのです。

そのために、年度当初から来年のリーダー意識をもって、様々な活動に取り組んでいます。

2学期は、一気に実力をつけて、6年生を追い越す期間です。

ちなみに、3学期は、6年生を、学校の誇り、最高の卒業生、最高の新入生として送り出す期間です。

本当は、5年生を一人前のリーダーに育てるのに、1年間だけでは不足感をぬぐえません。

多分、6年間、意識的に、段階的に育てる必要があります。

でも、1年間一生懸命だったなら、その不足感すら力に変えて、かなり優秀なリーダーに育つことができます。

 

5年生は、より良い学校を創る楽しさと苦労を味わい、急速に成長します。

 

私たち5年生は、
 
共に育てることによって育ちます

 

 

・4.   日記「あゆみ」より

 

 <草刈り>

今日、草刈りをしました。

場所は、ふれ合い広場の周りにある花壇です。

私は、少し遅れて行きました。

すると、花壇1個は、もうだいたい草刈りができていて、私はもう1つの方をしました。

根っこがとても立派で土がくっついていて、とれないものもありました。

でも、たくさんの人が手伝いに来てくれて、そうじが始まると少し前ぐらいには、もう花壇が2つきれいになりました。

とてもスッキリしました。

 

プロジェクトはつづく

 

泊 和寿(とまり かずひさ)

石川県金沢市立三谷小学校 教諭
私は、子どもたちが目を輝かせて生き生きと学ぶ姿が大好きです。子どもが本気になって学ぶと、グワッと教師を越えていきます。今年も、そんな感動をめざしたいと思います。

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