先日、IOCの総会において、2020年のオリンピックの開催地が東京に決まりました。
私は、真夜中まで中継で見てしまいました。
感じたり、考えたりすることが多かったです。
特に東京の最終プレゼンテーションは、日本人として、教員として、感じることの多いものでした。
東京に開催地に決まったということもあるのだと思いますが、本当によくできたプレゼンだったと思います。
私はインターネットのライブ中継で見ていたのですが、話す内容は勿論、声の出し方、身振り手振り、表情など、しっかりと準備がされたものだと感じました。
一般的に日本人は、プレゼンのようなものが苦手だとされています。
海外の人達と比べると表情もあまり豊かではありませんし、言葉に抑揚をつけることもあまりしません。
「阿吽の呼吸」みたいなものを良しとする文化であるように思います。
ところで、今回のプレゼンが、「日本人の表現」における転換点になるような気がしました。
プレゼンターは、皆、堂々と、生き生きと自分の思いを聴衆に向けて伝えていました。
学校教育が目指すものが見えたように思います。
世界標準の中でのコミュニケーションスキルとは、今回のプレゼンのようなものだと思います。
自分の思いをきちんと相手に伝えていくということは、簡単なようでとても難しいことです。
普段の生活の中でも、コミュニケーションのスキルが低いことで起こるトラブルがあると思われます。
今回のプレゼンが、学校教育の中で、自分の思いをきちんと伝えていくということに今まで以上に力を入れていくきっかけになればと思います。
東京オリンピックは、あと7年後です。様々な意味で、東京が、日本が、そして世界がより良くなってほしいと思います。

鈴木 邦明(すずき くにあき)
帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
神奈川県、埼玉県において公立小学校の教員を22年間務め、2017年4月から小田原短大保育学科特任講師、2018年4月から現職。子どもの心と体の健康をテーマに研究を進めている。
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