2013.09.11
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2学期 Nice start! のコツみ~つけた

石川県金沢市立三谷小学校 教諭 泊 和寿

 

2学期 Nice start! のコツみ~つけた

 

2学期がスタートしました。

夏休み中に、たっぷりと充電をした子どもの表情は生き生きと輝いています。

これはいいぞ!

さすがです。

みんな良いスタートをきっています。

素直に頑張ろうと思える学期始めは、成長の大チャンスです!

 

1.おおおっ、スタート大成功!

中には、目を見張る姿の子どもがいます。

褒めたい気持ち満々で言いますが、1学期と比べて、まるで別人のようです!

一学期は、やや大人しめの印象の子でした。

でも、2学期は・・・

積極的に手を挙げて発言をします。

委員会活動も意欲的でモリモリ働きます。

しかも、とてもいい仕事っぷりです。

思わず、毎回褒めてしまいます。

友達とのかかわりも楽しそうです。

ノートを書く丁寧さも素晴らしいです。

指導した通りに、どんどん力をつけて、応用をしていきます。

まるで階段10段飛ばしのような、大成長です。

みんなが良いスタートしている中でも、つい注目してしまいます。

新鮮な気持ちは、薄れていくのが普通です。

なのに、彼は薄れず、クレシェンドです。

これは、分析すべき値打ちがありそうです。

そこで今回は、

<A君は、なぜスタート大成功ができたのか>
<A君のやる気は、なぜ薄れずにクレシェンドしているのか>

の2つの課題について、「あゆみ」を通して考察したいと思います。

 

2.<A君は、なぜスタート大成功ができたのか>

 

(1)   9月1日(月)の「あゆみ」

 【発言】

今日は、もう二学期の授業が始まりました。

 二学期は、なるべく発言をしていこうと思います。

間違ってもいいから発言!!

先生のこの言葉のようにしていきたいです。

そして、毎日きちんと「あゆみ」を書いて宿題をする。

この、当たり前のことをしっかりやってから、難しいことをやっていくというふうにしていき、

でも、その当たり前のことを全力でやっていきます。

 

これは、9月、学校スタートの日の文です。

やる気が感じられます。

やる気だけでなく、何にチャレンジするのかをはっきり決めています。

「発言」です。

段階を追って、どのようにチャレンジしていくのかをシミュレーション、イメージをもっています。

担任の話が、とても良かったのでしょうか。

いえ、それよりも、先生の話を受け止めて、自分なりにこれからの推進力に変えている彼が素晴らしいです。

彼が、そうできたのは、実は前日の過ごし方によるところが大きかったと見ています。

彼は、前日をどのように過ごしたのでしょうか。

 

(2)9月1日(日)の「あゆみ」

 【整理】

 今日は、新しい二学期に備えて、自分の部屋の整理をしました。

 まずは、自分の服の前に置いてある物の整頓をしました。

 整理をしたら、なくしたと思って探していた物が出てきて、すごく得をした気分になりました。

 すごく、自分の部屋が広くなり、快適に勉強ができるようになりました。

 なんだか、頭の中がスッキリしました。

 

どうでしょう。

彼は、スタートのための準備として、部屋の整頓をしていました。

しかも、整頓した良さと達成感を味わっています。

小さな達成感と次への意欲をもって、次の日を迎えていたのです。

頭の中がスッキリとしているので、次の思考もスッキリとしていたのではないかと思います。

 

3.<A君のやる気は、なぜ薄れずにクレシェンドしているのか>

 

一言でいうと、達成感の積み重ねが続いているからです。

 

授業で、積極的に手を挙げて発言しているので、自分も気分が良いです。

もっと、したくなります。

 

前向きな姿勢を先生に褒められ、気分がいいです。

発言以外の事も、もっとしたくなります。

 

委員会活動を頑張りました。

たまたま見ていた先生に褒められました。

また、頑張ろうと思います。

 

もはや、A君は、達成感の積み重ねスパイラルに、はまっています。

スタートで腹が決まって、即実行に移したのが良かったのです。

A君のやる気が薄れずにクレシェンドしているのは、そういうわけです。

もちろん、その他の要因もありますが、ここでは省略します。

 

4.やる気を引き出すチョコット習慣

 

やる気が薄れていかないためには、やる気を引き出す仕掛けを作ってしまうのがいいです。

一時的な仕掛けではなく、継続的に習慣化させてしまえば、日々、余計な神経を使って努力しなくても済みます。

最後は、トマリンが、「これは習慣化しておくといい!」と思っている、秘密のチョコット習慣を紹介します。

どれも効果覿面!

簡単、即効、ニコニコリンです。

 

〔家庭編〕

(1)   早寝・早起き……小学生なら9時前には寝かしたいものです。私の経験では、それより遅くまで起きている習慣のある子は、学校でのやる気やパフォーマンスが悪くなります。やる気がなかったり、コミュニケーションが取りにくかったり、怒りやすい、あきらめやすい、いじけやすい、消極的、ビックリ発言・行動、友達関係がうまく築けない、などの原因になり、その状態が続くと、それがその子どもの癖や性格になっていくので要注意です。現代日本の大人の起床就寝時間は・・・いいお手本とは言えません。子どもの手本となって、親も良い習慣に直すチャンスだと考えます。

 

(2)  洗顔・歯磨き・風呂……湯船にしっかりとつかって、洗ってさっぱりとした気分になると、良い睡眠ができます。洗顔や歯磨きも健康面で大切です。しっかりやっていないと、気分だけでなく、健康も損なわれます。試しに三日間、風呂・洗面・歯磨きをやめてみると、不健康を実感することができます。

 

(3)  爽やかにあいさつ……「苦み走ったいい男」「何を考えているのか分からない影がある性格が魅力」「沈黙は金」、昔のように一部の閉鎖された社会では値打ちのあった価値観も、グローバルな交流が当たり前となった現代では、反価値になる場合も多いです。個人的な趣味は置いておいて、家庭でのコミュニケーションの在り方は、子どもが外でも同様に使うと考えて間違いありません。「おはよう。」「いただきます。」「ごちそうさま。」「行ってきます。」「ただいま。」などの挨拶は、アイコンタクトをして、爽やかに心を込めて交わしたいものです。

 

(4)  アイコンタクト……近年、人の心が分からない子が増えたとか、自己中な人が増えたなど、コミュニケーションの障害について語られることが多くなってきました。多忙な現代では、目と目を合わせて話す心のゆとりがなく、ITの進化によりコミュニケーションも間接的なものの方が多くなってきました。現代日本の社会は、人との直接コミュニケーションの経験が激減している時代です。だからこそ、まずは家庭から「アイコンタクト」を大事にして話す機会を持つようにしましょう。時間がなければ、挨拶の時を意識するだけでも、よいきっかけになります。人とより良いコミュニケーションがとれるかとれないかは、家庭の習慣次第です。だから、私は、学校では、子どもに目を見て話すことを意識させます。目を見ないから伝わらない、受け取れないのです。

 

「なぁーんだ、当たり前なことばかりだよ。」

と、思った方は、素晴らしいです。

きっと、あなたの周りには素敵なコミュニケーションが為されていると思います。

 

4つの習慣を生かすと、あら不思議、いつの間にか、ナイスなスタートを切って、達成感の積み重ねスパイラルにはまっているかもしれません。

2学期 Nice start! のコツみ~つけた!

泊 和寿(とまり かずひさ)

石川県金沢市立三谷小学校 教諭
私は、子どもたちが目を輝かせて生き生きと学ぶ姿が大好きです。子どもが本気になって学ぶと、グワッと教師を越えていきます。今年も、そんな感動をめざしたいと思います。

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