トマリン、夏休みのあゆみ(近況と所感)
みなさんは、夏のこの時期をいかがお過ごしでしょうか。
子ども達は、楽しい夏休み!(宿題があるけどね)
教員以外の御仕事をしている皆さんも、お忙しい方がたくさんいらっしゃると思います。
お盆をはさんで、長期の休みをとり、海外旅行に行ってきたなんて話を聞くと、少なからず、「いいね!」と思ったりします。
では、トマリンはどうでしょうか?
1.トマリンの近況
私たち教員は、夏休み、ものすごく忙しい。(私の周りは)
子ども達が、学校に登校している時期よりも忙しいのではないでしょうか。
では、トマリンは?
トマリンも結構忙しい。(笑)
朝は、娘たちに6:30のラジオ体操に連れて行かれ、真面目に体操している結果、体中が痛い。
さらに昨日は、翌日の会議に向けて、私は担当者でもないのだが、本校の未来をどう切り開いていくべきか、同僚と22:30過ぎまで議論を交わしていた。
その前の日は、幼小中高大学、全校種の教員が集まってのフォーラム、その後討議、夜は家に帰れず、学校に泊まって仕事をしていたりする。
勤務時間は17時あたりで終わりだし、他にもすべき事やしたい事があるのだが、「今だ!」と直感すると、そういう動きをする。
トマリンなのに全然止まっていない!
私は管理職ではないが、より良い学校をつくり、経営するためには職員一人一人が学校の経営について熱く語り合い、動かねばならないと確信している。
子どもが学校に来ないこの時期に、自分のビジョンをどこまで修正し、明確にできるか。
ビジョン実現のために、どれだけの準備ができるかが勝負なのである。
相手は子どもたちだから、企業のように利益損益で明確に結果が出ない。
だからこそ、油断せず、自分と自分たちの教育活動を見つめ直し、充電、準備する必要があると思う。
「勝負は刀の鞘の内。」
と、実感しているので、時間の流れを肌で感じながら、日々が真剣勝負だったりする。
具体は書かないけれども、したいことやアイデアは無限に湧いてくる。
だから、夏休みに、反省し、分析し、人と会い、語らい、見学し、本を読み、チャレンジする、問題意識をもって探究する。
心のままに、継続的な緊張感とクレシェンドしていくストレスと闘い、楽しみながら、日々、小さな自己変革に取り組む。
トマリンの夏休みを、ちょっと紹介すると、こんな感じだ。
2.忙しい人はダメな人間なの?
忙しいと言っている人は仕事ができないダメ人間だ・・・なんていう啓発本を読んだことがあるが、全く正しくないと思うのは私だけだろうか。
それが正しいなら、看護師さんや警察官、研究者、技術者・・・などなど、我が国で、真面目に一生懸命に働いている多くの職業に従事する人々が、仕事ができないダメ人間となる。
人生は、解決すべきこと、取り組んだ方がよいことが満載だ。
だから、暇だったり、余裕ありげだったりする方は、何か大切なことを忘れていると思うのだ。
トマリンは、日々汗して働く方々に深く敬意を抱いています。
3.所感 ~夏休み中のこと~
今回は、最近、思索したり、実感したりすることを、つれづれに挙げて終わります。
(1) 良い学級経営をする教師が、良き学校を築くことができる。
この方程式を正しく活用して○○経営したり、人事をすると、いいことがいっぱい起こる。
(2) 日本こそ、完全能力主義でなく、人格主義で国づくりをすべき。
「みんなのため」、「思いやり」、など利他・共生の価値観が息づく日本の教育こそ、世界のリーダーを養成する素地として最適であると思うのです。(地域差等あるとは思いますが…)
(3) 人生経験は、多種多様であればよいかというと、違う。
(4) 日本国民を不幸から救うために改善すべき問題点の一つは、「形式的法律主義」※1の盲信である。
※1 法を犯すことが罪であり、法にさえ触れなければ何をしても許されるという考え方。
(5) 子は親の鑑。子は教師の鏡。環境は自分の鏡。
(6) 良い結果を出したいなら、直球勝負しろ。
問題のすり替え、本末転倒の苦労を強いるシステムが、世の中には余りに多いという実感から。
(7) 国民の三大義務※2が義務になっていないことに起因する社会問題は多い。
(1)勤労の義務 (2)納税の義務 (3)教育を受ける義務 について、一部、権利として、選択の自由があるかのようになっている現状。形式的法律主義で全国民に義務を強いることはできないが・・・。
(8) 良いことをしないのは、悪い事をしているのと同じ。
自分が良ければいい、家族がよければいい、自分の味方だけがよければいい、の発想は・・・。
(9) 本校を世界一の学校にするビジョン、あるんだがなぁ・・・。
(10)日本の農業・漁業・工業・その他の日本の企業の皆さん!外国の傘下に下らず、世界をリードする気概をもって、力を合わせて!!乗り切ってください!
(11)未成年の若者たちよ、次代の未来を創るのは君たちだ!歪んだ常識に負けるな!力を合わせて、闇をブチ破れ!
ゲーム等、現代の青少年(中年も?)は、誰かが作った世界の中で生きる経験ばかりに慣れてしまっているので、現状を受け入れながら上手くいきるという志向性が染みついてしまっている傾向はないか。自分の信念に生きて、たくましさを養おう。
(12)11月の研究発表会では、世界の未来を拓く工業単元の提案授業をする。
準備を進めねば・・・。
等々、トマリンの思索は今日も、時を越えて駆け巡るのです。
皆様、残暑ではありますが、どうか益々御健康で、御活躍を御祈り申し上げます。

泊 和寿(とまり かずひさ)
石川県金沢市立三谷小学校 教諭
私は、子どもたちが目を輝かせて生き生きと学ぶ姿が大好きです。子どもが本気になって学ぶと、グワッと教師を越えていきます。今年も、そんな感動をめざしたいと思います。
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