パナソニック教育財団からの研究助成贈呈式に参加してきました。東京のパナソニックセンター東京に、助成をいただく参加校が一同に介していました。理事長からの激励の挨拶をいただき、助成決定までの経緯を担当の方からお聞きしました。複数のステップを経ての助成であることを改めて知り、研究の重みを感じました。
その後、センター内のリスーピアで見学、体験をさせていただきました。かなり工夫が凝らされていて、最先端の技術を見て知るだけではなく、いろいろな世代の方々が理数を興味深く体験的に学べる施設でした。
最後は、助成校同士でのディスカッションでした。エリアごとにグルーピングされていて、今後同じ地域で連携をしながら研究を深めたり、情報交換したりすることを意図しての配置だと思いました。ディスカッションでは、各校の研究概要の説明からスタートしました。私のグループは、小規模の小学校、外国語の研究グループ、肢体不自由の特別支援学校と本校でした。校種等が全く違うグループ編成でしたので、どの研究概要も興味深く聞くことができました。小規模の小学校では、へき地複式教育の課題を解決するために、自学自習のためにタブレットを活用するというような内容でした。外国語の研究グループは、地域における教員研修資料を作成するためのデジタル活用でした。これは現在も行われ始めているかと思いますが、将来的には、スタンダードになるかもしれないなと可能性を感じる研究概要でした。肢体不自由の特別支援学校では、校内の研究として全校で取り組む研究でした。同じ支援学校ですので、研究の進め方等は大変興味深く聞くことができました。研究推進上の抱えている課題は同じだと思いましたし、その課題解決には今後も注目していきたいと考えています。
本校の研究に関して、専門委員の先生からいただいたご助言は、
・研究範囲の設定、方法を限定的にしているところはよい
・校内や保護者の方々、地域への発信方法は工夫が必要なこと
・機器の管理方法について
など、とても具体的にお話いただきました。
北海道に戻ってから昨日さっそくPJTのメンバーの贈呈式の簡単な報告プレゼンをしました。メンバーは助成の経緯を受けて士気が高まるのを感じているところです。合わせて、メンバーでプレゼンの実践的なワークをしました。iPadのkeynoteを使って、簡単な自己紹介づくりです。情報の優先順位をつけること、情報をしぼること、写真・イラスト・文字の配分と配置を意識することなどを説明し、各自がそれぞれの自己紹介プレゼンを作成しました。すぐにできるところがタブレットのいいところだなと再確認しました。短時間でしたが、各自が作成した自己紹介を一人ずつプレゼンしました。枠が決まった中で、同じ条件で作成したプレゼンですが、それぞれの個性が発揮されていて実に学ぶべきことが多かったです。
短時間でのワークでしたが、私にとっては、今後も情報交換しながら、また、一人ひとりのスキルをあげながら、子どもたちに成果を返していけるチームであることを確認できたことが一番の収穫でした。
郡司 竜平(ぐんじ りゅうへい)
北海道札幌養護学校 教諭
小学校支援級、通常級と担当させていただき、現在は札幌養護学校小学部にいます。ここでは、私が取り組んでいる特別支援教育におけるICTの活用について具体例を交えながらご紹介していけたらと考えています。
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