2013.04.11
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13期もよろしくお願いします。

北海道札幌養護学校 教諭 郡司 竜平

アップル2アップル1

 

13期もよろしくお願いします。

 

 13期も引き続き書かせていただくことになりました。自分の実践を整理しながら、皆さんに少しでもお役立ていただけるような情報をお届けできればと思います。

 今年度は、担任業務を離れ、研究部長のポジションで、校内研究を推進する役に任ぜられました。一昨年度までお世話になっていた分掌業務に戻った形です。昨年度一年間一緒に過ごしてきた子どもたちの学年、学級をサポートしながら、校内において子どもたちの成長、発達に寄与できるような研修・研究を推進していければと試行錯誤中です。

 

 さて、新年度業務がスタートして一週間。

これがアップされるころには、子どもたちと出会い、新たな一年をスタートさせているころです。

 このスタートの時期は、とにかく子どもたちが安心して毎日通いたい、毎日が楽しみという環境づくりに全精力を傾けています。もちろん全てが完璧に整ってスタート! は理想ですが、なかなかうまくは行きません。学年が変わり、学級が変わり、担任が変わり、友達が変わりと様々な変化がある中で、いかにして変化を伝え、いかにして早く日常生活レベルにまで落とし込むかがポイントです。私たちが担当させていただいているお子さんたちは、「変化に弱い」 と言われていますので、この、春のサポートはその一年の生活を決めるぐらい大事なのです。

 その中でキーになる一つが「スケジュール」だと私は考えています。身の回りのことがいろいろと変化する中で、少しでも見通しを持ち、一日を積み上げるためには、「スケジュール」は必ず必要です。私たち大人でも手帳やノートで自分のスケジュールを確認して、仕事を進めたり、余暇を過ごしたりしますよね? 仕事 においては、その日のスケジュールを全体で共有したりもしながらしますよね? 特に年度変わりは慌ただしく、スケジュールは必須なはずです。そのスケジュール表がなかったらどうでしょう。中には、記憶に頼って、手帳を持ち歩かない方もいるかもしれませんが、それは稀な方のように思います。

 スケジュールによって自らの行動を管理したり、行動を選択したりすることはとても大切なことだと考えています。安定的に生活できる環境の中ではもちろん、この変化の大きい時期においては心の安定につながるのです。それはアナログとかデジタルの違いを論ずる前の話です。

 この春も「スケジュール」をキーとして、子どもたちが一日でも早く新たな環境を受け入れてくれ、毎日登校が楽しみ! という環境を早く築き上げたいと思います。担当させていただくお子さんたちの認知特性を一日でも早く把握し、アナログ、デジタル問わずしっかりとサポートしていければと考えています。早く子どもたちに会いたいというのがいまの正直な気持ちです。

 

 また、研究の業務では、本流の校内研究に加えて、パナソニック教育財団の実践研究助成にかかわるプロジェクトチームのリーダーとして組織の立ち上げ、具体的な研究計画の立案をしながらチームのみんなと少しずつ実践レベルでの話を進め始めたところです。しっかりとチームで進んでいこうと思います。こちらに関してもお伝えできる部分は、皆さんにお伝えしていこうと考えています。

 

追記

 この時期は新しい子どもたちとお互いに自己紹介をすることも多くあるかと思います。先日、札幌で行われたD-projectさん主催の「teacher's night #41」のワークショップでは、この自己紹介の効果的なプレゼンについて学ぶことができました。3コンテンツと少ないコンテンツで、いかに伝えたい内容を効果的に、そして優先順位をつけて伝えるのか、とかく教員は情報を伝えすぎるということには猛省をしてきたところです。個人的にはプレゼンテーションにおけるトランジションの使い方は、大いに学ばなければいけないなと感じたところです。

 また、?学校種を超えた学ぶ場に久々に参加したことに気付きました。ここのところ、支援学校でのネットワークの広がりを実感していたところでしたが、それにともなって学校種を超えた学びが減っているのではないかとも感じていました。やはりこの意識を持ち続けて、学べる場には積極的に参加していこうと思います。その意味では、この「学びの場.com」はいろいろなお立場の方々の?考え方や実践を知ることができる貴重な場ですので、私にとってはありがたい場です。これからも大切にしていこうと思います。

 

 それでは13期もよろしくお願いします。 

郡司 竜平(ぐんじ りゅうへい)

北海道札幌養護学校 教諭
小学校支援級、通常級と担当させていただき、現在は札幌養護学校小学部にいます。ここでは、私が取り組んでいる特別支援教育におけるICTの活用について具体例を交えながらご紹介していけたらと考えています。

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