2013.02.08
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体罰 命の軽視でしかない・・・

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師 鈴木 邦明

体罰やいじめが社会で大きな問題になっています。

 

大阪の桜宮高校のバスケットボール部の体罰をきっかけとして、柔道女子日本代表チームでの体罰など、問題が次々と出てきています。

 

「命の軽視」に他ならないと感じます。

 

この数年、「命の教育」をテーマとして取り組んできました。

自分の命を大事にし、周りの人の命を大事にしていくという教育です。

体罰やいじめの対極にあると思います。

 

人は、誰しもいつか亡くなります。

これは、どんな人も避けられないことです。

それは、数十年後かもしれないですし、数年後かもしれません。

もしかすると、明日かもしれません。

交通事故にあって急に亡くなってしまうことも十分あり得ます。

だから、生きている日々を大切に、充実したものにしていかなければならないと思います。

自分を大切にし、周りの人も大切にしていくのです。

 

そういったことをベースにしながら、子どもに伝わりやすい形で、様々な教科領域で命の教育を行っています。

様々な要素を関連させながら、行っていくとやりやすくなります。

また、朝の会の教師の話などにおいても、日々伝えていくことも大切です。

このような内容は、子どもの変容が見えにくいのですが、関連させ、継続して取り組んでいくことが大事です。

教師や親などの子どもの周りにいる大人が、そういったことを大事にしていくことが、子どもの育ちにつながっていきます。

 

これまで、色々なタイプの授業に取り組んでみました。

やりやすいものから、皆さんも取り組んでみるとよいかと思います。

 

 

いじめや体罰などで、悲しむ子どもそして大人が減ることを切に願います。

 

 

 

先日、本サイトの「実践の場から」というコーナーの取材を受けました。

授業の様子が公開されています。

 

また、命の教育をまとめた論文を私のHPにアップしておきました。

 

興味のある方は、ご覧ください。 

鈴木 邦明(すずき くにあき)

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
神奈川県、埼玉県において公立小学校の教員を22年間務め、2017年4月から小田原短大保育学科特任講師、2018年4月から現職。子どもの心と体の健康をテーマに研究を進めている。

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