2013.01.25
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違いがわかる教師に先生に

東京学芸大学教職大学院 准教授 増田 謙太郎

 今回は、教員採用試験対策の問題風にいきます。現職の先生方なら、できて当然!(笑)。

 

(問)次の文章のあいている部分に、下の語句欄から、適当な言葉を選んで入れなさい。

 

(1)【A】は児童の教育をつかさどる。(学校教育法37条)

(2)「子どもは【B】の後ろ姿を見て育つ」という教育格言があります。

(3)学校には、校長及び相当数の【C】を置かなければならない。(学校教育法7条)

(4)体育【D】室は、1階にあります。

(5)【E】はその職責を遂行するために絶えず研究と修養に努め・・・(【E】特例法21条)

(6)「マスダ【F】に担任になっていただいて、ウチの子どもは大喜びです。」(保護者の声)

(7)「マスダ【G】! 保護者の方から電話が入ってますよ!」(職員室での会話)

(8)「小学校時代のマスダ先生は、私の【H】です」(卒業生談)

 

【語句欄】教諭 ・ 先生 ・ 教員 ・ 教師 ・ 教官 ・ 恩師 ・ 職員 ・ 教育公務員 ・ 教職員 ・ 公務員 ・ 県費負担教職員 ・ さん

 

 

 

 どうですか? わかりましたか?

 

 それにしても、日本語の奥深さはこのようなところにも表れるのですね。英語だったら「teacher」だけで済むのかなあ・・・?

 

 法律関連の用語はともかくとして、学校の風習によっては、呼び方も変わることもありますね。とある都内の私立学校では、「教員室」「教員会議」「教職員会議」「組合会議」などの使い分けがあるそうです。

 

 そういえば、生徒が「センコー」なんて呼んでいた時代もありましたね。もう死語でしょうか(笑)。

 

 

 ちなみに私は、自分のことを一人称で「先生」というのは、どうも違和感があります。子どもの前では「私は~」と言っていることが多いです。

 

 さて、問題の答えは・・・・ご自分でお調べください。どこかで役に立つかもしれませんから。

増田 謙太郎(ますだ けんたろう)

東京学芸大学教職大学院 准教授
インクルーシブ教育、特別支援教育のことや、学校の文化のこと、教師として大事にしたいことなどを、つれづれお話しできたらと思います。

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