2013.01.07
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新年初頭にはこんな通信を!

米子市立福米東小学校 教諭 西村 健吾

   

 

 みなさま,新年あけましておめでとうございます。

 昨年は,私にとって,これまでの教職人生のターニングポイントとなると言っても過言ではないほど,みなさまのおかげで素晴らしい1年にすることができました。

 

 冒頭の写真は,昨年暮れ,12月23日,24日に,岡山で行われた「学級づくりパワーアップセミナーin岡山」の様子です。(写真中央は,図工の講座を担当された奈良の木島由紀子先生,写真右は,岡山の新納昭洋先生,そして,この「教育つれづれ日誌」でもお馴染み,岡山の松森靖行先生です。本当は大阪の松浦博孝先生ともお会いする予定が,すれちがいになってしまい,残念…。。。)

 

 これらの写真に象徴されるように,昨年は,全国の先生方との,素晴らしい出会い,再会,そのことを通じた,数多くの貴重な学びが実現した年でした。本年も,昨年以上の良い年にしたいと思っているところです。 

  

3-2.節目にはこんな通信を(3学期冒頭編)

 さて,今回は,そんな新しき年を迎えた時期に発行する学級通信文例をご紹介いたします。

 ちなみに昨年は,「辰年」にちなんだ四字熟語を紹介しながら,3学期の過ごし方について所感を述べた通信文例をご紹介いたしました。(以下参照)

 「3学期冒頭にはこんな通信を!」(2012/1/16公開分)

 

 今年は,ちょうど本日(記事公開日)が1月7日ということもあり,1月の風物詩「七草がゆ」の話題を取り上げながら,新たな年に,新たな学期を迎えた子ども達への所感を述べる文例をご紹介いたします。 

 

実例24.「七草がゆ」に想う

 
 新しき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重け吉事 【因幡守 大伴家持】 

 (新しい年の始めの,今日降る雪のように,よいことがいよいよ重なってくれますように)  

 この歌は,万葉集第20巻4516番目の歌で,万葉集はこの歌で終わっています。当時,因幡国(鳥取県東部)の国守だった大伴家持が,759年に歌ったとされています。

 

 

 いよいよ2013年がスタートしました。保護者の皆様,新年あけましておめでとうございます。本年も,何卒よろしくお願い申し上げます。大伴家持が詠んだ歌のように,中学校への飛躍の時を控える子ども達にも,よいことがどんどん重なるよう,微力ながら,今年もそのお手伝いをさせていただこうと思っております。

 

 

 さて,1月7日は「七草」と言い,冒頭の万葉集が編纂された万葉の昔から,「七草がゆ」を食べる習わしがあります。「邪気をはらい万病を除く効果あり」だそうです。

 

 「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」「すずしろ」が標準で,地方によって少しずつ違いがあるそうです。中には,クリやたらの芽などを入れる県もあり,地方によってずいぶん違いがありますが,正月のご馳走で弱った胃腸を回復させるとともに,1月21日から15日間の「大寒」と呼ばれる,一年で一番寒さの厳しい期間に備えて,病気にならないようにという願いをこめて行われてきたものだそうです。

 

 ところで,一般的な春の七草の中の「すずしろ」というのは,大根の若葉のことですが,あとのものは野原に生えている野草です。寒さの厳しい季節ですが,地べたにはいつくばるようにしてこれらの草は生長しています。昔の人が,七草がゆを食べると病気にならないと考えた理由が,栄養面以外のこんな事からも,なんとなくわかるような気がしますね。

 

 

 さて,草花と言えば,こんな言葉もあります。

「何も咲かない寒い日は,下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」【作者不詳】
 
 

 3学期は49日。3月19日(火)は卒業証書授与式です。

 この短い時間の中で,大伴家持の歌にあるような「よいこと」は,ただ待っているだけでは(自分で迎えに行かなければ),なかなかやってこないものです。

 卒業までの貴重な一日一日を,足下を見つめ,下へ下へと根を伸ばしながら,しっかりと過ごしてほしいと願います。そして,来るべき飛躍の時に,大輪の花を咲かせることができるよう,意識的・主体的・能動的に,自分を磨いていってほしいと思います。

 

 保護者の皆様,3学期も,何卒よろしくお願い申し上げます。 

 

 

 さて,上記のような子ども達へのエールは,実は私自身へのエールでもあります。

 これまで以上にしっかりと足下を見つめ,足場を固めつつも,より多くの全国の実践家の先生方との出会いを果たし,広く深く学び,今まさに昇ろうとしている真っ赤な朝陽(冒頭写真左)のごとく,さらに飛躍の年にしていきたいと思う,2013年初頭です。

 

 みなさま,本年も,何卒よろしくお願い申し上げます。  

西村 健吾(にしむら けんご)

米子市立福米東小学校 教諭
「豆腐のような通信を!(1.マメで 2.四角く 3.やわらかく 4.面白く)」をモットーに、学級経営に果たす通信の役割を見直し、日夜創意工夫に励んでいます。一つの実践提供になれば…。

同じテーマの執筆者
  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)

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