最近の「つれづれ日誌」を拝読させていただきました。
この本と出会って教育は、場所や置かれている立場で左右されず、熱い志ひとつなんだとこの時に知りました。だから自分がどんな環境に置かれようが、学ぶ気持ちをしっかりと持って本物の教育者になっていきたいと誓った瞬間でした。(松浦博孝)
→早速Amazonに注文しました。
学習の振り返りにiPhoneやiPod touchのカメラを活用しています。(郡司竜平)
→私は今iPadとiPad miniを授業に活かす工夫に取り組み始めました。
言える言葉は書ける、というのが中学からの英語には不可欠なのだと思います。(中略)そうは言っても、だいたい裏切られるものです。繰り返し、着実にやっていこう。(四ツ分祥子)
→中学部の生徒が、口頭活動には積極的ですが、書く活動になると非常に抵抗するところに悩んでいましたので、少しほっとし元気になりました。
身に付けさせたい運動能力を取り出して、1つだけ技能を特化し、授業を構成するという授業スタイル(松森靖行)
→Her words delighted me. 「彼女の言葉が私を喜ばせました」を用いて、人称代名詞の変化の練習をすることなど、最近私もテーマを1つに絞って授業を構成することを始めています。
学級の在り方と居場所を感じる学級とするために、「係活動」に焦点を当てることにしました。係の意味と意義を教えました。
「子どものよさを認める」ことです。(大谷雅昭)
「嫌々」取り組んでいる学習からは、学びが少ないです。
自ら取り組んでいる学習からは、多くの学びがあります。
走るのが苦手な子どもは、持久走の練習などで、諦めてしまうことが多いのですが、
この「ミニ駅伝」では、がんばって走ります。その理由は、応援してくれる人がいるからです。(鈴木邦明)
→英語の時間に、「『渋い』って、先生なんて言うのかなあ」と電子辞書を自分から調べてくれる機会がありました。自分で表現したいことが見つかり、それを英語で伝えたい気持ちになって、ようやく英単語を自分で探そうという気持ちになるのでしょうか。でも「嫌々」なのかな?
評価を読んだ人が元気になるような「励ましの評価」を書けるようになりましょうという言葉です。
個人内評価で書ける部分に「頑張りを認める」視点、「子ども一人ひとりの価値を認める」内容を具体的に伝えることで、児童・生徒本人だけでなく保護者も、来学期また頑張ろうと思ってくれるのではないかと思います。(植竹安彦)
→大谷さん、鈴木さん、植竹さんからは、学期末を締めくくるにあたり、大切な示唆と刺激を与えていただけました。
人の褌(ふんどし)で相撲を取るような感じで申し訳ありません。また今回取り上げませんでしたが、光り輝くダイヤモンドのようなメッセージが、この日誌の中にはたくさん埋まっています。それらを掘り起こして、磨いて玉にできるかは読者諸氏にも委ねられているのではないでしょうか。
2学期末を終えようとするにあたり、生徒の「ここがだめ、あそこがまだなどと、不足気味な点よりも、生徒の輝いている点、「子どものよさを認める」ことに、今一度目を向けたいと思いました。「元気になるような」評価って大切ですね。
今日は全国的に終業式を迎えておられるのではないでしょうか。
良いお年をお迎えください。
岩本 昌明(いわもと まさあき)
富山県立富山視覚総合支援学校 教諭
視覚に病弱部門が併置された全国初の総合支援学校。北陸富山から四季折々にふれて、特別支援教育と英語教育を始め、身の回りに関わる雑感や思いを皆さんと共有できたらと願っています。
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