教員の皆さん。休暇、取ってますか?
今回は、特別支援教育ではなく、教員の「休暇」について考えてみたいと思います。
いきなりですが、クイズです!
Q.次のうち、実在しない休暇はどれでしょう。
育児休業 ・ 妻の出産 ・ 献血 ・ ドナー ・ 住居消滅 ・ 妊産婦健康診査 ・ 妊婦通勤緩和 ・ 流産早産 ・ 夫婦円満 ・ エコ(環境改善) ・ 運転免許状更新 ・ 入園入学式参加 ・ 親子ふれあい ・ 元気回復 ・ 永年勤続 ・ 交通機関事故 ・ ライフプラン ・ 補助犬の貸与 ・ リフレッシュ ・ 男性育児
答えは・・・最後に(笑)
これらの休暇は、自治体によって異なりますので、注意しましょう。念のため。
ちなみに、どの自治体にもあるのは、
慶弔休暇 ・ 育児時間休暇 ・ 産前産後の休暇 ・ 災害休暇 ・ 年末年始の休暇 ・ ボランティア休暇 ・ 公民権の行使 ・ 子どもの看護休暇 ・ 夏季休暇 ・ 出産支援休暇 ・ 生理休暇 ・ 早期流産
などだそうです。これらには、なじみがあるものが多いのではないでしょうか。民間でも認められていますね。
近年は、教員のメンタルヘルスについての危機もよく言われています。メンタルヘルスを保つためにも、これらの休暇について知っておくことも、教員としての知識のひとつではないかと思います。元気に教壇に立ち続けるために!
また、実はこれだけのバラエティ豊かな休暇が認められているということは、それだけしっかりと職務に専念しなさいという裏返しの意味もあると思います。こっちの方が、大事なことかもしれません。
ただ実際に休暇を取れるかというと・・・現状はそう単純な話ではないですね。
「夏季休暇 どこにあるんだ 連続5日」(中学校男性)
「公務員 休暇の数だけ 厳しい目」(小学校女性)
「病気でも 有給取らず ボロボロに」(小学校女性)
「平日に 年休もらう 勇気がない」(小学校男性)
「休暇明け たまった仕事に 疲労増」(小学校女性)
これは、私の通う教職大学院の仲間が作った川柳。現職の教員の作品です。・・・私たち教員の多くはホントに真面目!身を粉にして働いているんです。
さて、冒頭のクイズの答えは・・・「夫婦円満」。そんな休暇はさすがにないようです。
「休暇で 夫婦円満 それはムリ」(小学校男性)
増田 謙太郎(ますだ けんたろう)
東京学芸大学教職大学院 准教授
インクルーシブ教育、特別支援教育のことや、学校の文化のこと、教師として大事にしたいことなどを、つれづれお話しできたらと思います。
同じテーマの執筆者
-
東京都立白鷺特別支援学校 中学部 教諭・自閉症スペクトラム支援士・早稲田大学大学院 教育学研究科 修士課程2年
-
東京都立南花畑特別支援学校 主任教諭・臨床発達心理士・自閉症スペクトラム支援士(standard)
-
富山県立富山視覚総合支援学校 教諭
-
北海道札幌養護学校 教諭
-
東京都立城北特別支援学校 教諭・臨床発達心理士
-
福島県立あぶくま養護学校 教諭
-
東京都立港特別支援学校 教諭
-
京都教育大学附属特別支援学校 特別支援教育士・臨床発達心理士・特別支援ICT研究会
-
福生市立福生第七小学校 ことばの教室 主任教諭 博士(教育学)公認心理師 臨床発達心理士
-
信州大学教育学部附属特別支援学校 教諭
-
在沖米軍基地内 公立アメリカンスクール 日本語日本文化教師
-
静岡市立中島小学校教諭・公認心理師
-
寝屋川市立小学校
-
目黒区立不動小学校 主幹教諭
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)