2012.11.28
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子どもと政治 ~一万円札が地球500周~

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師 鈴木 邦明

11月16日に、衆議院が解散されました。

 

数日前に日本の国の借金についてのデータが公表されました。

平成24年6月末時点で943兆円だそうです。

くらくらしてしまうような数字です。

この額は、子どもには実感が持てないものなので、違うものに置き換えて伝えました。

それは、「一万円札を並べたらどうなるか?」というものです。

重ねていく方法もありますが、今回は、横に並べてみました。

 

日本のお札は横幅が約20センチです。

計算しやすくするために借金の943兆円を約1000兆円として計算してみました。

 

1000000000000000円(1000兆円)

     ↓

一万円札 100000000000枚(1000億枚)

     ↓並べると 

2000000000000センチ

     ↓

20000000000メートル

     ↓

20000000キロ (2000万キロ)

     ↓地球は1周で約4万キロなので

一万円札 地球500周分

 

日本の国の借金は一万円札が地球を500周もするほどの額です。

まるで土星の輪です。

子ども達は、呆れるように驚いていました。

 

10歳の子どもにとって、政治は遠い話題にように感じられるはずです。

しかし、絶対、他人事ではありません。

今、借金しているものは、将来的に今の若者が負担しなければならないものです。

そういった現実を伝え、子どもなりに真面目に考えて欲しいと思っています。

 

これからの1か月は、様々な政治の話がテレビなどでにぎわいます。

子どもにも自分のこととして、関心を持ってもらいたいと切に願っています。 

鈴木 邦明(すずき くにあき)

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
神奈川県、埼玉県において公立小学校の教員を22年間務め、2017年4月から小田原短大保育学科特任講師、2018年4月から現職。子どもの心と体の健康をテーマに研究を進めている。

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