2012.05.31
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小学校の漢字テストが中学校の英語の成績に与える影響

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師 鈴木 邦明

 多くの学級で、定期的に漢字テストに取り組んでいることと思います。

 

私の学級では、毎週木曜日に10問の漢字テストを行っています。

それに向けて、月、火、水と漢字練習の宿題を出しています。

多くの子どもが、ほぼ満点を取ることができますが、そうでない子どもが数人います。

毎日の宿題はやっているのに、テストで点が取れないということです。

 

原因として、考えられることが2つあります。

1つ目は、宿題のやり方です。

きっと、その子どもは、テレビなどを見ながら、漢字を書いたりしていたのだと思います。

宿題への取り組みの質が低いということです。

覚えられていないのも当たり前です。

 

2つ目は、テストに向けての取り組み方です。

暗記ものは、次の様なプロセスで取り組むことが大事です。

 (1)覚える

 (2)チェックする(テストをする)

 (3)間違えたものを覚える

 (4)チェックする

これの繰り返しです。

小学校の低学年では、親が漢字テストに出るものを言って、それを書くという形で「(2)チェックする」に取り組んでいる家庭が多いようです。

高学年になってくると、ドリルに問題がひらがなで書いてあるページを見て、子どもが一人で「(2)チェックする」を行うようになっていくようです。

漢字テストなどで点が取れない子どもは、こういった学習のやり方を知らないことが多いです。

 

こういった具体的な取り組みの方法について、細かく指導をします。

そうすることで残りの子どもも漢字テストでそれなりの点数が取れるようになります。

 

私は、小学校の漢字のテストで点が取れることは、とても大事なことだと考えています。

それは、中学校での英語の学習と非常に関連があると考えるからです。

 

英単語を暗記することと、漢字を暗記することは非常に似ています。

小学校の漢字テストで良い点が取れない子どもは、多分、中学の英単語の暗記で苦労をします。

英単語が覚えられなくては、英語で良い点を取るのは難しいでしょう。

その結果、進路選択(高校受験など)に大きな影響を与えます。

その子どもの人生を左右するといっても良いでしょう。

 

小学校の学級担任として、しっかりと、漢字の学習に取り組ませたいと思っています。 

鈴木 邦明(すずき くにあき)

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
神奈川県、埼玉県において公立小学校の教員を22年間務め、2017年4月から小田原短大保育学科特任講師、2018年4月から現職。子どもの心と体の健康をテーマに研究を進めている。

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