新年度が始まって約半月が経過しました。
順調なスタートが切れたでしょうか?
前回、私は新しいクラスになった最初の日に「手品の宿題を出す」ということを書きました。
新しい学級への期待などを膨らませるためのものです。
今回は、それをもう少し詳しく説明します。
「手品の仕組みを考える」という宿題において、宿題の提出の仕方などの基本的な学習スタイルについて、伝えていくということは書きました。
次の日の種明かしの時、私がこの一年間で大切にしていきたいことについての話を子どもたちにします。
それは、「?→!」ということです。
?:なに? どうして? どうなっているんだ? えー?
→:考える
!:わかった! そうか! そういうことか!
日々の生活において大事にしたいと思っていることです。
様々なことに興味を持ち、疑問を持つ。
そして、それについての考えを深める。
最後に、自分なりの考えを持つ。
こういったことを繰り返す中で、様々な成長が期待できます。
特に大事にしたいのが「→:考える」ことです。
子ども達は、学習とは「覚える」ことであると理解している子どももいます。
学年が低くなる程、そう思っている子どもが多いかもしれません。
漢字や英単語はそうかもしれないですが、その他の多くの学習は「考える」ことが大事になります。
「考える」ことができれば、質の高い学びができます。
また、生活の中でのトラブルなども減ります。
「自分がされて嫌なことは、他の人にしない方がよい」などのことは、少し考えれば、小さな子どもでも理解できることです。
この一年で大事にしていきたいことを子どもに伝えるために行ったのが、「手品の宿題」でした。
「考える」ことの楽しさを子ども達に伝えたいと思っています。
この一年間で、子ども達と一緒に良い学びがたくさんできたらと思っています。
皆さんにとっても良い一年となるよう願っております。

鈴木 邦明(すずき くにあき)
帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
神奈川県、埼玉県において公立小学校の教員を22年間務め、2017年4月から小田原短大保育学科特任講師、2018年4月から現職。子どもの心と体の健康をテーマに研究を進めている。
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