コミセン行事に再び参加
立春はとうに過ぎたというのに実際はまだまだ寒さの厳しい日が続いています。
私は先週の日曜日(2月19日)に、再び地域のコミセン(コミュニティセンター)行事に参加しました。
前回は世代間親睦交流ゲーム大会。この様子はつれづれ日誌にも書かせていただきました。
http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,17576,21,136,html
今回は「ふるさと探訪ウォーキング」地域をみんなで歩こう! という企画です。主なコースと内容は次の通りでした。
午前9時ごろコミセン出発 → 神社 → お寺 → 農村集落排水処理施設 → ライスセンター → 再び神社(付近で取れたいちごをいただく。) → 再びお寺 → 館跡 → コミセン到着(豚汁とお赤飯をいただきながら昔話を聞く。)
どうです。楽しそうでしょう。実際とっても楽しかったです。
ウォーキング中の出来事 おじいちゃんのすばらしさ
ウォーキング中に、こんな出来事がありました。
数名のおじいちゃんたちが「ウォーキング実施中!」と書かれた、のぼり旗を持ってあるいておりました。そこへ小学校低学年の子どもたちが「その旗貸して!」と言ってきました。おじいちゃんたちは快く渡してあげました。戦国武将にでもなったつもりでしょうか。うれしそうに旗を持って歩き出しました。
最初はまっすぐ上に向けて持っていた子どもたちですが、しばらくしてその旗を斜めに持つようになりました。旗はプラスチックの棒が突き出ており、斜めにするとちょっと危ないように見えました。もし近くの人の目にでも刺さったら大変です。
もちろん事故が起きてからでは遅いので、私は注意しようと思っていました。「危ないよ。やめなさい。旗はまっすぐ持ちましょう。」などと言うつもりでした。しかしそれより先に、旗を貸したおじいちゃんが、小さく慈愛に満ちた声で、こう言ったのです。
「つかれた?」と。
旗を持っていたわんぱくな男の子は、素直に、
「うん。」
と言って旗を差し出したのです。
この微妙なニュアンスがうまく伝わっていますでしょうか? 私の注意しようとしていた言葉はストレートでなんとも教師らしく指導が入っています。でもおじいちゃんの言葉は、その子どもの気持ちを察しており、なおかつ優しくいたわりのある言葉と声でした。このおじいちゃん、すごいなーと。これこそ地域力だと実感した出来事でした。
社会教育における教師の役割を考える
日本全国では、あらゆる地域で様々な行事が行われています。前回も書きましたが、地域の再生が叫ばれている今、積極的に皆が参加するとよいと思います。特に子どもたちが参加する意味は重要です。なぜなら次世代の地域を担ってほしいからです。そうなると学校の教師の役割が大切になってきます。すなわち、
- コミセン行事のチラシを配る。ただ配るだけではなく、宣伝しながら。
- 参加申し込みを取りまとめに協力する。
- そして、できればいっしょに参加して楽しむ。
また発想の転換も促したらどうでしょうか。「仲の良い友達同士で参加すればウォーキングも楽しい遠足になるんだよ。」と。
ぜひみなさんで地域の行事を盛り上げましょう!!!

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)
栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。
同じテーマの執筆者
-
京都教育大学付属桃山小学校
-
福岡工業大学附属城東高等学校 教務主任
-
北海道札幌養護学校 教諭
-
元徳島県立新野高等学校 教諭
-
京都教育大学附属特別支援学校 特別支援教育士・臨床発達心理士・特別支援ICT研究会
-
大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) -
大阪市立放出小学校 教諭
-
長野県公立小学校非常勤講師
-
浦安市立美浜北小学校 教諭
-
東京都東大和市立第八小学校
-
尼崎市立小園小学校 教諭
-
千代田区立九段中等教育学校
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
「教育エッセイ」の最新記事
