2011.10.19
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子どもに別世界の体験で、大きな刺激を

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師 鈴木 邦明

クラスの子ども達がデジカメで撮ってきた写真です。

いつも暮らしている世界とは別世界のようです。

顕微鏡写真1 顕微鏡写真2 顕微鏡写真3 

理科の「秋の自然を探そう!」という授業でのことです。

観察用に「携帯型顕微鏡30倍」と「デジカメ」を持たせました。

カメラは、顕微鏡とつなげて使うことを意図した訳ではなく、通常の記録写真を撮るために渡したつもりでした。

あるグループが顕微鏡とカメラをつなげて、面白い写真を撮ってきました。

他の子ども達も興味を持ち、次の日に改めて、皆で様々なものを撮影しました。

どの写真も興味深いものです。

まるで、惑星の写真のようです。

 

顕微鏡写真4

携帯型顕微鏡です。様々なタイプが市販されています。

望遠鏡を兼ねるものなどもあるのですが、上の写真のようなシンプルな機能の物の方が使いやすいようです。

顕微鏡写真5 

顕微鏡にカメラをつけています。

ポイントは、カメラのレンズを顕微鏡にぴったりと付けることです。

ぴたりと付けた上で、指を使ってしっかりと固定すると良いようです。

 

顕微鏡写真6

上の写真は、名札の一部の写真だそうです。

生物だけでなく、身の回りの様々なものに子どもは興味を持っていきます。

 

子どもが「あっ!」と驚くようなことは、子どもに大きな刺激を与えます。

視野が広くなり、見方が変わります。

様々な疑問も持ちます。

意欲を持って、学びに取り掛かった時、子どもは大きな成長を遂げます。

今回の取り組みのような別世界の体験は、そのきっかけを与える可能性があります。

 

簡単にできる今回の「携帯型顕微鏡+デジカメ」はおすすめです。 

鈴木 邦明(すずき くにあき)

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
神奈川県、埼玉県において公立小学校の教員を22年間務め、2017年4月から小田原短大保育学科特任講師、2018年4月から現職。子どもの心と体の健康をテーマに研究を進めている。

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