点字盤ってご存知ですか(画像上・下)。
前回、点字について考えてみましたね。
先日生徒の一人が、「先生!点字盤使えますか?」と聞いてきました。
まだまだ点字そのものに私が奮闘している(進行形)のを知っておりながら、いじわる((=v=)ムフフ♪)な生徒です。
「先生、この道具を使えば、メモ帳感覚で点字を書けるのですよ。」と話して、画像1に似た道具を見せてくれました。
プラスチックの定規のようで、小さい長方形の穴がやけにあいているものでした。
ただ、使い方に問題がありました。
どのように使うのかご存じですか。
点筆で、点字を反対から打たなければならないのです。
そ、そんな超人的なこと???
たとえば、「1の点」が出ていると、それは、ひらがなで(あ)を意味します。
反対に打ち出すためには、「5の点」の位置を刺して突起させて、(あ)を表示します。
突起が複数個ある場合は、頭の中が混乱してしまいます。
多分生徒の頭の中には、反対の点字文字と、普通の点字文字の2つが併存しているのだと思います。それは、比べることが妥当かわかりませんが、英語の文字の大文字と小文字の関係なのかもしれません。
やっとの思いで、点字の1の点から6の点の組み合わせに慣れ親しんできたところですが、また新たな試練を課せられそうになりました。
新たに裏側からみた点字の配列にも親しまなければならないのかと、点字の奥深さに、正直おののいています。
視覚障害の先生にどう点字盤を使うのか教えてもらいました。
「通常の点字と違って、点字盤の場合は右上から1の点、2の点、3の点と配列を反対にして、覚えなおすのですよ。」
私は、個別の文字を一つずつ覚え直さなければと焦っていたのですが、そうか点の配置を右と左と変えるだけでいいのか。
記憶する負担が軽減されるものだとわかりました。
幸いかな実際には、私は点字盤を用いる必要性に迫られておりません。
ブレイラー(点字を打つタイプライターのこと)がなくても、点字を打つことができるような器具があることも知っていただけたでしょうか。
P.S.マスコット的なこんな商品(画像中)もあるようです。
かわいいですね。女子高生に受けるグッズではないでしょうか。
ほしくなりませんか。バッグのアクセントにいかがでしょうか。
点字が身近になっていくことは、前回も触れましたが、ノーマライゼーションへの一歩ではないかと思います。
今回は、社会福祉法人日本点字図書館の了解を得て「点字教材のご紹介」「視覚障害者用具カタログ2009年2月版」から
(画像上)http://www.nittento.or.jp/YOUGU/list/item/1/10301.htm
(画像中)http://www.nittento.or.jp/YOUGU/kyouzai.htm
とホームページhttp://www.nittento.or.jp/index.htmを参考にさせていただきました。
(画像下)は、現在使用している点字盤
前回、点字について考えてみましたね。
先日生徒の一人が、「先生!点字盤使えますか?」と聞いてきました。
まだまだ点字そのものに私が奮闘している(進行形)のを知っておりながら、いじわる((=v=)ムフフ♪)な生徒です。
「先生、この道具を使えば、メモ帳感覚で点字を書けるのですよ。」と話して、画像1に似た道具を見せてくれました。
プラスチックの定規のようで、小さい長方形の穴がやけにあいているものでした。
ただ、使い方に問題がありました。
どのように使うのかご存じですか。
点筆で、点字を反対から打たなければならないのです。
そ、そんな超人的なこと???
たとえば、「1の点」が出ていると、それは、ひらがなで(あ)を意味します。
反対に打ち出すためには、「5の点」の位置を刺して突起させて、(あ)を表示します。
突起が複数個ある場合は、頭の中が混乱してしまいます。
多分生徒の頭の中には、反対の点字文字と、普通の点字文字の2つが併存しているのだと思います。それは、比べることが妥当かわかりませんが、英語の文字の大文字と小文字の関係なのかもしれません。
やっとの思いで、点字の1の点から6の点の組み合わせに慣れ親しんできたところですが、また新たな試練を課せられそうになりました。
新たに裏側からみた点字の配列にも親しまなければならないのかと、点字の奥深さに、正直おののいています。
視覚障害の先生にどう点字盤を使うのか教えてもらいました。
「通常の点字と違って、点字盤の場合は右上から1の点、2の点、3の点と配列を反対にして、覚えなおすのですよ。」
私は、個別の文字を一つずつ覚え直さなければと焦っていたのですが、そうか点の配置を右と左と変えるだけでいいのか。
記憶する負担が軽減されるものだとわかりました。
幸いかな実際には、私は点字盤を用いる必要性に迫られておりません。
ブレイラー(点字を打つタイプライターのこと)がなくても、点字を打つことができるような器具があることも知っていただけたでしょうか。
P.S.マスコット的なこんな商品(画像中)もあるようです。
かわいいですね。女子高生に受けるグッズではないでしょうか。
ほしくなりませんか。バッグのアクセントにいかがでしょうか。
点字が身近になっていくことは、前回も触れましたが、ノーマライゼーションへの一歩ではないかと思います。
今回は、社会福祉法人日本点字図書館の了解を得て「点字教材のご紹介」「視覚障害者用具カタログ2009年2月版」から
(画像上)http://www.nittento.or.jp/YOUGU/list/item/1/10301.htm
(画像中)http://www.nittento.or.jp/YOUGU/kyouzai.htm
とホームページhttp://www.nittento.or.jp/index.htmを参考にさせていただきました。
(画像下)は、現在使用している点字盤
岩本 昌明(いわもと まさあき)
富山県立富山視覚総合支援学校 教諭
視覚に病弱部門が併置された全国初の総合支援学校。北陸富山から四季折々にふれて、特別支援教育と英語教育を始め、身の回りに関わる雑感や思いを皆さんと共有できたらと願っています。
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