最近、なぜか不審者からの(迷惑な)電話が多くなってきました。
以前ですと、「はい、○○です。」と、自分の名字は受話器を取ったらすぐに名乗ることをしていました。しかし、最近は、受話器をとっても、相手から話しかけられることを待ち、自分から名字を名乗らないようになりました。または、留守電機能に相手のメッセージを録音させて、それを家にいるのに側で聞いていることが自然になりました。
相手と連絡をとったりするために進歩したはずの電話が、その機能を果たさなくなりつつあります。うっかり名字を相手に知らせることを憚るようになってしまいました。ナンバーディスプレイ機能で本当に知り合いの人以外からは電話に直接でなくもなってきました。
電話をかけても、最近は受け手側も無言で受話器を取ることが多くなりました。こちらが不安に駆られてしまうので、「△△と申しますが、○○さんのお宅ですか。」と、無言の相手に話すように変わってきました。電話でのコミュニケーションも成り立ちにくくなってきたようです。
マンション購入など不動産関係の話や家庭教師や塾の案内など電話での勧誘が多く、煩わしいと感じるようになってきました。
よくあるのが、「○○さんのお宅ですか、すみませんが、お母さん(奥さん)はいらっしゃいますか」という話し方です。なぜいま電話に出た「私」ではいけないのでしょうか。少しは、私と会話しても良いのではないでしょうか。女性が何にしても決定権を持っていると考えられているからでしょうか。マニュアル化したコールセンターの女性に責任はないのでしょうが、臨機応変にフレックシブルに会話をしてほしいものです。
最近「○○さんはおられますか。」という電話には、「私」本人が出ている場合でも、「いいえ、今いません。」や「今まだ帰宅しておりません。」などと答えるようになってきました。こちらから「何か伝言はありませんか。」と用件を聞くようにしていますが、何もそれ以上言わず、いきなり「ガチャン」と非常に耳障りな電話の切り方をしていくのが多くなってきました。とても不快な思いにさせる電話です。
私も少し冗談混じりに楽しんでいるのがいけないかもしれません。
本来は、電話という文明の利器で、遠方の人と人とが、顔を直接合わせなくても用を足したり、楽しい会話によりコミュニケーションを営む物であったのが、なぜか警戒したり、顔が見えないことを幸いに後味の悪い思いをする機器になりつつあるのは残念です。
電話に限らず、携帯にしろipodなどオーディオ機器やテレビゲームなどでも似たような経験している方も多いのではないでしょうか。
身の回りの便利な電化製品は、時間を捻出するために作られてきたり、無用な無駄を省くために作られてきたはずなのに、却って時間がなくなり忙しくなったり、コミュニケーションが不足ぎみになったり、不信感を募らせたり、人間性が失われてしまうための道筋を付けるようなものになってしまう場合もあるようです。
上手に賢くストレスフリーで機器に使われないようにしたいものです。人間としての平衡感覚とマナーを失わないためにも。
P.S.「一番マナーがなっていないのは、実はあなたではないですか」と言われないように気をつけたいと思います。
以前ですと、「はい、○○です。」と、自分の名字は受話器を取ったらすぐに名乗ることをしていました。しかし、最近は、受話器をとっても、相手から話しかけられることを待ち、自分から名字を名乗らないようになりました。または、留守電機能に相手のメッセージを録音させて、それを家にいるのに側で聞いていることが自然になりました。
相手と連絡をとったりするために進歩したはずの電話が、その機能を果たさなくなりつつあります。うっかり名字を相手に知らせることを憚るようになってしまいました。ナンバーディスプレイ機能で本当に知り合いの人以外からは電話に直接でなくもなってきました。
電話をかけても、最近は受け手側も無言で受話器を取ることが多くなりました。こちらが不安に駆られてしまうので、「△△と申しますが、○○さんのお宅ですか。」と、無言の相手に話すように変わってきました。電話でのコミュニケーションも成り立ちにくくなってきたようです。
マンション購入など不動産関係の話や家庭教師や塾の案内など電話での勧誘が多く、煩わしいと感じるようになってきました。
よくあるのが、「○○さんのお宅ですか、すみませんが、お母さん(奥さん)はいらっしゃいますか」という話し方です。なぜいま電話に出た「私」ではいけないのでしょうか。少しは、私と会話しても良いのではないでしょうか。女性が何にしても決定権を持っていると考えられているからでしょうか。マニュアル化したコールセンターの女性に責任はないのでしょうが、臨機応変にフレックシブルに会話をしてほしいものです。
最近「○○さんはおられますか。」という電話には、「私」本人が出ている場合でも、「いいえ、今いません。」や「今まだ帰宅しておりません。」などと答えるようになってきました。こちらから「何か伝言はありませんか。」と用件を聞くようにしていますが、何もそれ以上言わず、いきなり「ガチャン」と非常に耳障りな電話の切り方をしていくのが多くなってきました。とても不快な思いにさせる電話です。
私も少し冗談混じりに楽しんでいるのがいけないかもしれません。
本来は、電話という文明の利器で、遠方の人と人とが、顔を直接合わせなくても用を足したり、楽しい会話によりコミュニケーションを営む物であったのが、なぜか警戒したり、顔が見えないことを幸いに後味の悪い思いをする機器になりつつあるのは残念です。
電話に限らず、携帯にしろipodなどオーディオ機器やテレビゲームなどでも似たような経験している方も多いのではないでしょうか。
身の回りの便利な電化製品は、時間を捻出するために作られてきたり、無用な無駄を省くために作られてきたはずなのに、却って時間がなくなり忙しくなったり、コミュニケーションが不足ぎみになったり、不信感を募らせたり、人間性が失われてしまうための道筋を付けるようなものになってしまう場合もあるようです。
上手に賢くストレスフリーで機器に使われないようにしたいものです。人間としての平衡感覚とマナーを失わないためにも。
P.S.「一番マナーがなっていないのは、実はあなたではないですか」と言われないように気をつけたいと思います。
岩本 昌明(いわもと まさあき)
富山県立富山視覚総合支援学校 教諭
視覚に病弱部門が併置された全国初の総合支援学校。北陸富山から四季折々にふれて、特別支援教育と英語教育を始め、身の回りに関わる雑感や思いを皆さんと共有できたらと願っています。
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