ドラムサークルで心を一つに! 新座市立東野小学校
学びの場.com読者のみなさんが「学びの場.com特派員」として、レポートするこのコーナー。今回は埼玉県新座市在住のペンネーム「東野花子」さんが二度目の登場! 新座市立東野小学校の30周年記念行事についてリポートしてくださいました!
先生たちもノリノリ! 大声で歌っています!
楽しい! もっと叩きたーい!
ありがとう!の気持ちを込めて、子どもたちから花束贈呈。
ファシリテーターの石川武さん。プロフィールはこちら
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■子どもたちの心に残るイベントを! 今年6月8日に、東野小学校は開校30周年を迎えた。それを記念して、学校とPTAが共催で、10月16日に記念イベントを開催することが決まり、「子どもたちが、10年後、20年後に振りかえっても『あれは楽しかったね』と思い出に残るような参加型のイベントにしたい」との思いで、探し出してきたのが「ドラムサークル」。 ドラムサークルとは、輪になってみんなでドラムやパーカッションをたたくというもの。ファシリテーターが輪の中心になってリードするので楽器の演奏をしたことがない人でも、子どもでも楽しめる。ドラムサークルはアメリカで始まったもので、日本ではまだあまり知られていないが、みんなと協力し合ってリズムを刻み、また、楽器によって自己表現をすることで、ストレスの発散、コミュニケーション力の回復、癒し、チームビルディングなどさまざまな効果もあるという。 ところで、東野小学校は全校児童731名という大所帯。一度に集められる楽器が、保護者たちによる手作りのも合わせて400個しかなかったので、止むを得ず、1~3年生、4~5年生の2回に分けて演奏が行わた。さて、どんな演奏が行われたのだろうか!? ■体育館全体が大きな一つの楽器のよう! ペットボトルで作ったシェーカー、タンバリン、マラカス、大小の太鼓。子どもたちは手に手に持った楽器でリズムを刻む。 大きな太鼓は「ドン、ドン」、小さな太鼓は「ドン、タタドン」、もっと小さな太鼓は素早く「ドン、ドン、ドン」、マラカスは「ン、チャチャ、ン、チャチャ」。400人の児童が一斉に打ち鳴らす楽器の音。すごい迫力! 「さあ、僕の叩くパーカッションをよく聴いて。リズムに合わせて!」 ファシリテーターがパーカッションを速く、遅く叩く。音に合わせて、子どもたちもアップテンポ、スローテンポに。 「僕の動きをよく見て~!」 ファシリテーターが、頭上で手を大きくクロスして、勢い良く振り降ろす。と同時に太鼓の音がぴたっ。また手を上げて振りまわす。楽器の音が鳴り響く。手を振り下ろす。ぴたっ。止まる。息がぴったり合って気持ちがいい。 「今度は、東野小学校の30周年を祝って、校歌を歌おう! 30年間、今まで学校を支えてきてくれた人たちのことを心に思い浮かべて! 心を一つにして、みんなでリズムを作るよ! 校歌は先生たちに歌ってもらおう!」 突然の指名に思わず顔を見合わせる先生たち。 「いつも先生は、君たちに『もっと大きな声で歌いなさい』って言うよね。先生たちも大きな声で歌えるかな?」 児童たちの叩くリズムに合わせて、先生たちが数小節を歌う。 「先生の歌は聞こえる?」 太鼓で子どもたちの大ブーイング! 「さあ、先生たちもっと大きな声で歌って!」 会場が笑いにつつまれる中、先生たちの再挑戦。上着を脱ぎ捨てておどり出す先生も。 「さあ、最後はみんなも一緒に歌ってー!」 「われーらがー ひがーしのー しょうーがーっこー」 歌が終わっても、太鼓の音は止まない。ファシリテーターの動きに合わせて大きく、小さく、音のウェーブになる。そして、止まれ!の合図。ぴたっ。見事に決まった! 拍手と太鼓の音が入り乱れる中、ファシリテーターたちは退場していく。
(学びの場特派員:東野花子) |
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