連休直前の授業で自習監督がありました。2年生の保健の授業です。
このクラスに私は授業に行っていません。2年からは、選択授業が多く、クラス丸ごとの授業は少ないのです。行ったことの無いクラスに自習監督に行くのは、ちょっと気持ちが重たくなります。
職員室を出るときは、気持ちを持ち直して、さあ、頑張って行こうという感じですね。
自習課題も用意されていなかったので、国語の漢字練習プリントを持って行きました。
自習監督には、クラスの座席表と生徒名票は必須アイテムですね。
座席表をコピーしてチェック用のプリントにしておくと色々と感じたことを書き込めるので役立ちます。自習監督など、行ったことの無いクラスの座席表を事前にコピーしていませんから、クラス名票と出席簿にはさんである座席表を使っています。
気になったことを名票に書き込みながら、知らない生徒を覚えるようにしています。
この日は、チャイムが鳴ってすぐにクラスに入りました。
「だれ~?」「しらんわ」という声が聞こえます。
教室のあちこちで立ち話をしています。なかなか動き出そうとしません。
「何の授業?」「自習?」「保健の先生来ないの?」「やった!」などの声があちこちから聞こえてきます。
ちょっと困ったなと思いつつ、しばらく、知らん顔をしながら、教卓で生徒の方を見ながら待ちます。緩慢な動きですが、生徒が動き始めたのに合わせて、「チャイムが鳴ったら席に着きなさい!」と声を掛けます。
やんちゃそうな女生徒が、なれなれしそうに、「先生~、はじめてやな~」と声を掛けてきますが、席に着こうとはしていません。
“にこっ”と笑って、聞き流します。
机の上に鞄を出したままの生徒がいます、ジュースを机の上に出している生徒、横に足を投げ出している生徒、いろいろな生徒の様子が目に入ってきます。
「チャイム鳴ったら席に着きなさい。机の上のカバンを下ろしなさい。聞こえた?」と、声を掛けます。
とにかく、席に着いたので、全体に「挨拶するように姿勢を整えなさい」と言います。雰囲気を伝える感じです。生徒は知らない教師が何を言い出すのかと、様子を見ているのでしょう。静かになります。
男子で横座りしている生徒に足を入れて前を向くように言います。鞄を机の上に出している女生徒に鞄をおろすように言います。生徒が指示に従うのを待ちます。
「挨拶しましょう!」と声を掛けます。
「起立!」の声に促されて、ざわざわ~と立ち始めるのに合わせて、こちらから「姿勢を正して!」と声を掛けます。あまり効果なさそうです。
「礼!」と声が掛かり座ろうとします。
「やり直し!」と言うと「え~っ」と声が帰ってきます。
「ちゃんと立っていない人がいる!」と言って、全員がきちんとできるようにして、挨拶のやり直しをします。
こんな感じでスタートした自習時間、静かにプリントに書き込みをしています。生徒の間を回って声を掛けながら頑張るように励まします。
漢字のプリントは両面に問題がびっしりありますから、1コマの授業ではできかねると思いますが、多くの生徒は30分くらいすると、「終わった」「書いた」「した」と言って、手持ちぶさたにしています。
「もうできたの?」「早くできるのは才能だね。それを生かすように努力しなさいね。」と、早く書き終わった生徒に声を掛けて、プリントの見直をして、勉強するように励まします。
漢字のプリントには、答えも印刷してあります。
答え合わせに使ったり、わからないときに答えを確認して勉強できるようにするためです。
この答えを回答欄に順番に書き写すだけの生徒が多いのです。いつの間に、生徒は、そのようなストラテジー(学習の戦略)を身につけたのでしょうか?
答えを見ながらすることは悪いことでは無いのですが、問題も読まずに答えを転記しているだけでは手の運動にしかなりません。
問題を見て漢字の書きや読みがわからないところを確認してから、答えを見て書くことが勉強になります。若い生徒たちなら、この確認をするだけで覚えていけます。
この違いが、積み重なって、大きな違いになっているようです。
【写真上・中】は、緑のカーテンの取組を2年生が総合の時間を使って始めたものです。植物はゴーヤです。まだ植えたばかりという感じですね。農業科の先生が指導してくれているので本格的なつくりになっています。
2階の教室が2年生のHR(3クラス)です。
【写真下】お菓子の写真は5月はじめの茶道部の練習に使ったお菓子です。名は「こいのぼり」です。
このクラスに私は授業に行っていません。2年からは、選択授業が多く、クラス丸ごとの授業は少ないのです。行ったことの無いクラスに自習監督に行くのは、ちょっと気持ちが重たくなります。
職員室を出るときは、気持ちを持ち直して、さあ、頑張って行こうという感じですね。
自習課題も用意されていなかったので、国語の漢字練習プリントを持って行きました。
自習監督には、クラスの座席表と生徒名票は必須アイテムですね。
座席表をコピーしてチェック用のプリントにしておくと色々と感じたことを書き込めるので役立ちます。自習監督など、行ったことの無いクラスの座席表を事前にコピーしていませんから、クラス名票と出席簿にはさんである座席表を使っています。
気になったことを名票に書き込みながら、知らない生徒を覚えるようにしています。
この日は、チャイムが鳴ってすぐにクラスに入りました。
「だれ~?」「しらんわ」という声が聞こえます。
教室のあちこちで立ち話をしています。なかなか動き出そうとしません。
「何の授業?」「自習?」「保健の先生来ないの?」「やった!」などの声があちこちから聞こえてきます。
ちょっと困ったなと思いつつ、しばらく、知らん顔をしながら、教卓で生徒の方を見ながら待ちます。緩慢な動きですが、生徒が動き始めたのに合わせて、「チャイムが鳴ったら席に着きなさい!」と声を掛けます。
やんちゃそうな女生徒が、なれなれしそうに、「先生~、はじめてやな~」と声を掛けてきますが、席に着こうとはしていません。
“にこっ”と笑って、聞き流します。
机の上に鞄を出したままの生徒がいます、ジュースを机の上に出している生徒、横に足を投げ出している生徒、いろいろな生徒の様子が目に入ってきます。
「チャイム鳴ったら席に着きなさい。机の上のカバンを下ろしなさい。聞こえた?」と、声を掛けます。
とにかく、席に着いたので、全体に「挨拶するように姿勢を整えなさい」と言います。雰囲気を伝える感じです。生徒は知らない教師が何を言い出すのかと、様子を見ているのでしょう。静かになります。
男子で横座りしている生徒に足を入れて前を向くように言います。鞄を机の上に出している女生徒に鞄をおろすように言います。生徒が指示に従うのを待ちます。
「挨拶しましょう!」と声を掛けます。
「起立!」の声に促されて、ざわざわ~と立ち始めるのに合わせて、こちらから「姿勢を正して!」と声を掛けます。あまり効果なさそうです。
「礼!」と声が掛かり座ろうとします。
「やり直し!」と言うと「え~っ」と声が帰ってきます。
「ちゃんと立っていない人がいる!」と言って、全員がきちんとできるようにして、挨拶のやり直しをします。
こんな感じでスタートした自習時間、静かにプリントに書き込みをしています。生徒の間を回って声を掛けながら頑張るように励まします。
漢字のプリントは両面に問題がびっしりありますから、1コマの授業ではできかねると思いますが、多くの生徒は30分くらいすると、「終わった」「書いた」「した」と言って、手持ちぶさたにしています。
「もうできたの?」「早くできるのは才能だね。それを生かすように努力しなさいね。」と、早く書き終わった生徒に声を掛けて、プリントの見直をして、勉強するように励まします。
漢字のプリントには、答えも印刷してあります。
答え合わせに使ったり、わからないときに答えを確認して勉強できるようにするためです。
この答えを回答欄に順番に書き写すだけの生徒が多いのです。いつの間に、生徒は、そのようなストラテジー(学習の戦略)を身につけたのでしょうか?
答えを見ながらすることは悪いことでは無いのですが、問題も読まずに答えを転記しているだけでは手の運動にしかなりません。
問題を見て漢字の書きや読みがわからないところを確認してから、答えを見て書くことが勉強になります。若い生徒たちなら、この確認をするだけで覚えていけます。
この違いが、積み重なって、大きな違いになっているようです。
【写真上・中】は、緑のカーテンの取組を2年生が総合の時間を使って始めたものです。植物はゴーヤです。まだ植えたばかりという感じですね。農業科の先生が指導してくれているので本格的なつくりになっています。
2階の教室が2年生のHR(3クラス)です。
【写真下】お菓子の写真は5月はじめの茶道部の練習に使ったお菓子です。名は「こいのぼり」です。
中原 正治(なかはら まさはる)
徳島県立新野高等学校 教諭
50代は、タイピングコンクールでシニアの部に振り分けられました。情報化社会に生きるのは若い世代も高年齢の世代も年齢に関係ないですね。情報と理科を担当しています。
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