2008.02.14
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「研究報告会を見にいってきました」

元徳島県立新野高等学校 教諭 中原 正治

毎日寒い日が続きますね。寒い毎日の中にも春の気配が含まれていると言います。
一番寒い頃を過ぎれば寒さはきつくても、次に来る春を内包しているということですね。

この四季の変化を感じる自然の感覚は、日本人特有の価値観(文化)を作り出していると思います。
教育もまた、世界共通の部分とその地域独特のものを持っているのではないかな?と、思っています。
2月も半ばを過ぎて、学校の中はどうでしょうか?

今年一年間のまとめをしているという感じでしょうか?
色々な記録誌や報告が印刷に回されて形になっていきます。
今年は県高等学校視聴覚教育の事務局を担当したので、原稿の整理などをしながら来年度のことが気がかりになります。3月ですべてが一段落し、4月に新しくスタート!って、感じですね。

教育活動は日々連続していくものですが、「春はリセット」のような季節になっているように感じます。
ところで、春はリセットでいいのでしょうか。
注意深く振り返ると、この冬に、来るべき春の授業の検討や準備が水面下でされていることに気づくことがあるのです。
でも、現場の感覚としては、4月新学期にならないと担当する科目も決まらないので、4月になってから準備するということになっているように感じます。
「春にリセット」で、教育の積み重ね・改善が本当に出来ているのでしょうか?

2月8日に徳島県の平成19年度実験・観察融合型デジタル教材活用共同研究報告会を覗いてきました。タイトルは難しげな感じですが、「理科ねっとわーく」(JST科学振興機構)のデジタルコンテンツの有効活用を取組む実践報告会です。
徳島県は5年間、この指定を受けて取組んできたのですが、継続は5年を最後にするとのことで、今年が最後の年だったそうです。小・中・高とそれぞれに取組を報告されていました。

報告の内容とは少し離れますが、「デジタル」ということが、どうも言葉以上の意味に使われているような感じがして気になりました。
「デジタル」教材というと何のことと思いますか?
答えはないのでしょうね。
人それぞれに・・・で、良いのかもしれません。
ただ、報告を聞いていても、「デジタル」教材と言いながら、デジタルデータの特性ということについて意識しているようには感じませんでした。
「デジタル」という言い方はもうそろそろ必要ないのではないでしょうか。

デジタル教材というのは、アニメーション教材やシミュレーションを使った実験ということのようです。
実習としての観察や実験と対比して、その有効性や問題点を語られています。
ただ、デジタル処理することの利点や課題、問題点について検討することにはなって無いようです。

理科教育の映像教材としては、どの報告を見ても「理科ねっとわーく」の教材も有効なものです。
知らない方はぜひ一度お試しください。http://www.rikanet.jst.go.jp/
このような映像教材はネットでサポートされているものが増えてきました。
ただ、アニメーションを多用したものやシミュレーション教材は、政策のコンセプトによって、はじめから制約がありますから現場の授業では使いにくいものです。生徒に合わせた作り変え(ローカライズ)が出来ないと役に立たないものですね。教材のヒントにはなりますが、そこからは教師の現場力の問題になりますね。
映像教材と言えば、視聴覚教育・放送教育の伝統のあるNHKの理科教育の番組や教材クリップについても、もっと有効に活用されるようになるといいなと思っています。放送はまだデジタルではないですね。

デジタル=コンピュータ、って感じなのかな?
ネットワーク社会・情報化社会になって「メディア」について教育で学ぶ必要がでてきたように、社会と教育との関係は変わってきています。この「デジタル~」は、もう本来の意味をなさないものなのかなと思っています。

NHKが教育について特集番組を放送するそうです。
そのための事前アンケートを、
NHKオンラインのサイトで「日本の、これから『学力』(学力低下!? 一緒に考えてみませんか?)」というタイトルでご意見を募集しています。
教育に関心のある方は、アンケートに参加してみてはどうでしょうか?

中原 正治(なかはら まさはる)

徳島県立新野高等学校 教諭
50代は、タイピングコンクールでシニアの部に振り分けられました。情報化社会に生きるのは若い世代も高年齢の世代も年齢に関係ないですね。情報と理科を担当しています。

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