2008.02.10
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地域で子どもを育てる力(2)

株式会社内田洋行 教育総合研究所 梅香家 絢子

通常国会が開会し、今年も予算審議の時期がやってきました。
文部科学省の平成20年度予算案もホームページで公開されていますね。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/01/08012109/007.pdf

仕事柄、ついつい初等中等教育局の内容ばかりを見てしまうのですが…
“来年度どういったところに国として力を注いでいくのか”が
一目でわかるので勉強になります。
普段目の前のことに精一杯になっている中で、
「これからの学校教育に大事なことは何なのだろう?」
と、あらためて考えてみる機会にもなりますね。


* * *


そんな予算案の中に(個人的に)嬉しい項目を発見しました。
第一事項「子どもと向き合う時間の拡充及び教員の適切な処遇」の中に位置づけられている

◆退職教員等外部人材活用事業
◆学校支援地域本部事業

です。

「退職教員等外部人材活用事業」は、退職教員や社会人の力を活用することによる、授業支援や子どもへのサポート。
「学校支援地域本部事業」は、地域の人が学校運営を支援する『学校支援地域本部』の設置と、それによる地域全体で子どもを育む環境の整備。

両方とも来年度からの“新規事業”。
学校の授業や運営に地域の人がより関わっていくもの。
まさに地域で子どもを育てる力を実践していくためのしくみづくりです。


* * *


学生の頃、私が学校教育のことを勉強してみようと決めたのは、ある市が独自に実践していた“学校人材バンク”の取り組みに興味を持ったからでした。

数年前は各自治体の取組みだったものが
今国の動きとして色々な形で現れてきているのだなぁ、と
実感しています。

梅香家 絢子(うめがえ あやこ)

株式会社内田洋行 教育総合研究所
「開かれた学校づくり」の言葉に惹かれてこの道に。今は仕事を通して、全国の教育現場で実践されている様々な取り組みに驚き、学ぶと同時に、“企業の立場からできること”も学びながら活動する日々です。

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