2008.01.14
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学校の風景 子どもは流行語に敏感だ

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭 北川 誠

 体育の授業の一コマである。
6年生の子どもたちが校庭で子どもたちがサッカーをしている。
センタリングした子どもが「オッパーピー」と叫びながらパスを要求し、言われた方は「そんなの関係ねぇ」とシュートを放っている。
 
 中学年の子どもたちも、ボールを投げながら
「何だか投げてくる、思わず投げてくる。」と言っている。

 教師は「もっとまじめにやれ」と叱責しているが、
これが算数や国語の授業時間中ならともかく私には寒風の中,エネルギーを発散させている活動の中では不思議に違和感を感じなかった。
 
 もちろん言葉の意味と活動が関係あるようには思えないが,注意しようものならそれこそ子どもにとってはこのコーナーでブームの「KY」ということなのだろう。
 
 時代によって子どもたちの好きなキャラクター、服装や流行語など、時の流れの中で色々と変わってきている、それは、教師にとってその時の子どもたちとの会話や教師として生きてきた日々を思い出す材料でもある。

 つい眉根をひそめてしまうこともあるが、ある程度子ども世代の感性を許容できる柔軟性もこれからは教師にとって必要かなとも思う。
 
 それにしても、子どもたちの流行語に関する感性の敏感さには驚く。 
正直、年をとるとそんな柔軟な感性を保つことは難しいし、この文章を読んで「嘆かわしい」という感情を抱く人もいると思う。

 言葉は生き物である。書き言葉、話し言葉という区別が今後本当に適当かどうかは分からない。どのような媒体・メディアに扱われるかで、中の情報・コンテンツのカタチは変わるし、使われ方や流通の仕方が変わり、微笑ましいユーモアとなることを知った。

 
 「ジェネレーションギャップ」言葉が世代間コミュニケーションにどのような影響を与えるのか、改めて考えさせられる瞬間でもあった気がする。
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北川 誠(きたがわ まこと)

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭
「駄洒落」を立派な日本の文化・言葉の見立てと考え、子どもたちからは「先生 寒~い」と言われてもめげず連発してます。モットーは「花には水を人にはユーモアを」。

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