巷で話題の「ミシュランガイド・東京2008」を買ってきた。天ぷらの「○○」から和食の「××」(店名伏せ字)まで「あいうえお」順に並んだ150店舗が写真入りで紹介され、傍らに花びらのような星がついている。3☆は「そのために旅行する価値がある卓越した料理」、2☆が「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」、1☆が「そのカテゴリーで特に美味しい料理」と評価が書かれている。元々はフランスの某タイヤメーカーが、ドライブの楽しみを増すために発行し始めたものだという。
そして日本版発行に当たっては、日本人2人を含む5人の覆面調査員が、1年半にわたって繰り返し食べ歩いたという。つまりこの5人の舌にすべてが委ねられたことになる。
しかし眺めていくとその評価基準はあくまでも料理の質、素材の良さのみにこだわっているように見える。上位を占めるのは、とても教師の給料では行けないお酒を飲むと1人3万円を軽く超すような店ばかりだ。たとえ行ったとしても普段「○○水産」や「×休」などで安酒を飲むことを楽しみにしている私などには多分「食事ってこんなに緊張して食うもの?」と思ってしまうのではないだろうか?(実際に行ったことはないので… 笑)
さて、指導と評価の一体化。何となく感覚的には理解しているつもりでも,いざ具体的にどうする? と聞かれても,なかなか即答するのは難しい言葉ではないだろうか。
どの学校でも作るときはついつい「とにかく作ればよい」という感情が優先し,出版各社から出ている参考図書などの資料を右から左へということになってしまい、実際にそれを使う段になると「これじゃあ評価できない」という話になっていないだろうか?(苦)
大事なのは授業を進めながら「こういう力をつけたい」「このことはぜひ理解させたい」「これができたら合格」といった具体的な観点から1単元ずつ評価基準を見直すこと。 そしてできればこれらの観点は授業前に保護者に知らせることが大事ではないだろうか? そうすれば1単元が終われば1単元分の評価基準と評価の方法が完成。それを子ども向けにリライトし「児童自己評価表」として単元終了後実施する。子どもたちは◎○△で自己評価し、これに担任の励ましの言葉を加えて保護者に返せば保護者は単元ごとに子どもの学習の様子を知ることができる。学習前に評価の観点を知らせてあるため,保護者の理解も一層高まることは間違いない。
このように子どもたちの実態からスタートし修正,完成した評価基準は具体性があり,指導と評価の一体化,そして保護者への説明責任といった点で極めて信頼性の高いものになると言えるのではないであろうか。
学期末や学年末そして今年の締めくくりの評価として、評価者、被評価者両者にとってそれこそ恨(うら)ミシュランにならないようにもう一度この時期再考してみてはいかがであろうか…
そして日本版発行に当たっては、日本人2人を含む5人の覆面調査員が、1年半にわたって繰り返し食べ歩いたという。つまりこの5人の舌にすべてが委ねられたことになる。
しかし眺めていくとその評価基準はあくまでも料理の質、素材の良さのみにこだわっているように見える。上位を占めるのは、とても教師の給料では行けないお酒を飲むと1人3万円を軽く超すような店ばかりだ。たとえ行ったとしても普段「○○水産」や「×休」などで安酒を飲むことを楽しみにしている私などには多分「食事ってこんなに緊張して食うもの?」と思ってしまうのではないだろうか?(実際に行ったことはないので… 笑)
さて、指導と評価の一体化。何となく感覚的には理解しているつもりでも,いざ具体的にどうする? と聞かれても,なかなか即答するのは難しい言葉ではないだろうか。
どの学校でも作るときはついつい「とにかく作ればよい」という感情が優先し,出版各社から出ている参考図書などの資料を右から左へということになってしまい、実際にそれを使う段になると「これじゃあ評価できない」という話になっていないだろうか?(苦)
大事なのは授業を進めながら「こういう力をつけたい」「このことはぜひ理解させたい」「これができたら合格」といった具体的な観点から1単元ずつ評価基準を見直すこと。 そしてできればこれらの観点は授業前に保護者に知らせることが大事ではないだろうか? そうすれば1単元が終われば1単元分の評価基準と評価の方法が完成。それを子ども向けにリライトし「児童自己評価表」として単元終了後実施する。子どもたちは◎○△で自己評価し、これに担任の励ましの言葉を加えて保護者に返せば保護者は単元ごとに子どもの学習の様子を知ることができる。学習前に評価の観点を知らせてあるため,保護者の理解も一層高まることは間違いない。
このように子どもたちの実態からスタートし修正,完成した評価基準は具体性があり,指導と評価の一体化,そして保護者への説明責任といった点で極めて信頼性の高いものになると言えるのではないであろうか。
学期末や学年末そして今年の締めくくりの評価として、評価者、被評価者両者にとってそれこそ恨(うら)ミシュランにならないようにもう一度この時期再考してみてはいかがであろうか…
北川 誠(きたがわ まこと)
埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭
「駄洒落」を立派な日本の文化・言葉の見立てと考え、子どもたちからは「先生 寒~い」と言われてもめげず連発してます。モットーは「花には水を人にはユーモアを」。
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