2007.10.08
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

子育てで大事なこと 人の悪口は子どもの前では言わない

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭 北川 誠

 今回から、後期の執筆が始まる。このコラムを通して私が教師生活をする中で、思ったことや考えたことをそれこそつれづれなるまでに記していきたいと思っています。どうぞお付き合いください。

 さて、子育てをする上で考えて欲しいのは 
 親が自分の子どもの前で絶対に他の人の悪口を言わない。という至極当たり前のことである。簡単なことのように思えるが実行するとなるとかなり意識しないとできない難しいことであることが分かる。
 かくゆう私などは、つい他人の行動を非難しがちだ。ニュースなどを見ているときに、つい何気なく「まったく一国の総理も仕事を簡単に投げ出すんだな。無責任に」とか「警察官や教師も変なのが増えてきたねぇ」などと口に出してしまう。

 しかしよくよく考えてみよう。
 子どもたちにとって、教師とか警察とか政治家とかいう人たちは、本来尊敬すべき人でなければいけないのではないだろうか?
 そして子どもたちにとってのとりあえずの権威というのは、目の前の自分の親であるから、その親の言うことは、ある程度、その子の考えの基本になってしまうことが多い。

 その結果、子どもは「警察とか教師とか政治家というのは、どうもあまり尊敬できない人たちなんだな」という見方になるのは明白なことである。

 普段そんなことをしておいて、いざとなったら「先生の言うことをきかなきゃダメじゃない!」などと言っても、はたして子どもは教師の言うことなど聞くと思いますか?

 子育てということを考えると、親が子どもの前で話すことは十分に注意し配慮しなければいけないことが多い。 私の経験上からだが思ったことをそのまま口にしてしまうというのは、結果、あまり良くないことになることのほうが多いと感じる。そういう意味では子育てには親の演技が必要であるとも言えよう。

 まして自分の鬱憤晴らしのために、人の悪口を子どもに聞かせるなどということは絶対に慎まなければならないと考えるが如何であろうか?
P1000050_s.jpgP1000051_s.jpgP1000052_s.jpg

北川 誠(きたがわ まこと)

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭
「駄洒落」を立派な日本の文化・言葉の見立てと考え、子どもたちからは「先生 寒~い」と言われてもめげず連発してます。モットーは「花には水を人にはユーモアを」。

同じテーマの執筆者

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop