2007.09.10
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教師の小言 日本語の乱れについて(1)

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭 北川 誠

 いきなり「日本語の乱れ」などと偉そうな事を書いてしまったが、特に私が日本語に精通しているわけではないし、まして国語学的にどうかなどと言うつもりもないが、前々から気になる言葉がある。

 それは、有識者と言われる人ががいろいろな場面や機会で指摘している言葉なのだが
コンビニエンスストアーやファミリーレストランのレジで、申し合わせたように
 「○○円からお預かりします。」という例の言い方である。

 確かになにげなく聞いていると耳障りいい感じがするが、支払わなければならない金額が550円のとき、きちんと550円を差し出しても、彼女たちは「550円からお預かりします」と言う。べつにこちらが千円札を出しているわけではないのにである。

 先日も千円札を出し550円のものを買う際に、私の感覚では「1000円からいただきます」と言うのが普通なのだが、「1000円からお預かりします」という明らかにおかしい対応をされた。
 まして550円を請求されたときにそのとおりに硬貨を出したのであれば、おつりを返す必要もないのだから「550円からお預かり」してもらう必要など意味がないと思うのだが…。

 仮に素直に言葉の意味から考えると、「550円からお預かりします」と言われたときには、レジのお嬢さんは、お客である私からお金をもらったのではなく、「550円」様からお金を預けられたことになるということだろう。これでは支払った私はいったい誰なのか?

 いったいこのような言葉がいつごろから、どこから流行りだしたのかは分からない。日本語が乱れていると感じるのは私だけではないと思うのだが。

 何だか愚痴っぽくなったのは年をとったからなのか…誰か教えて欲しい。(笑)

 ※掲載した写真は内容と何も関係ありません。
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北川 誠(きたがわ まこと)

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭
「駄洒落」を立派な日本の文化・言葉の見立てと考え、子どもたちからは「先生 寒~い」と言われてもめげず連発してます。モットーは「花には水を人にはユーモアを」。

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