2007.09.05
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プチ国際交流@居酒屋

株式会社内田洋行 須藤 綾子

「○○日に国際交流のイベントがあります。 各自、英語で質問を5つ用意しておくように。」


なんて先生に言われて参加したのは、私が女子高生時代に授業の一環で開催されていた国際交流イベントでした。


セーラー服を着てずらーっと並んだ女子高生40人の前にハニカミながら登場した留学生。産業技術研修が目的で来日した留学生の皆さんは、見事に全員が男性でした。

国際交流の名の下に、待ち構える40人の女子高生の前に放り込まれた初来日は強烈な印象だったのではないか思います。

「年はいくつですか?」
「日本食は好きですか?」

会話というよりは、一問一答式のやりとりで進む国際交流イベント。話が盛り上がるかどうかは、女子高生軍団ではなく留学生次第といったところ。

自分が留学生の立場だったらと思うと、う~ん…。
楽しむよりも先に疲れてしまいそうです。


つれづれ日誌の筆者のお一人、有馬真由美先生の日記を拝読しては、「有馬先生の生徒さんはステキな経験をしているなぁ。」なんて羨ましく思っています。


そんなわたしも、つい先日、“プチ国際交流”をしました。

日本料理と書かれた居酒屋にやってきたドイツ人の方が店員さんに
「What's the difference between SUSHI and SASHIMI?」
と聞いたのが始まりでした。

こじんまりとした店内にいた皆が、「どうしたどうした?」と興味津々になりました。

寿司と刺身の違いを説明したり、握り寿司と巻き寿司の説明をしたりしている私を見たからか、「フランス語なら分かるんだけどなぁ~」と言っていた上司もプチ国際交流に参戦!

初対面の日本人同士も、「何て言ってるの?」「浅草を勧めてよ!」と(お酒が手伝ってか)積極的に会話します。

誰も事前に5つ質問を用意していたわけではないのに、しばし会話は弾みます。
「もっと知りたい。話したい。教えたい。知ってほしい。」
そんな気持があれば、居酒屋でもプチ国際交流ができるものですね。


そんな大人たちの様子を見て、ご両親と食事に来ていた中学生の女の子がポツり一言。



「私も英語が話せるようになりたいなぁ。」



学生時代に英語教育を専攻していた私だけに、とっても嬉しい一言でした。


「もっと知りたい。話したい。教えたい。知ってほしい。」
こういう気持さえ持っていれば、日常生活の中でも分かり合える人は増えそうだなぁとほろ酔いで思った夜でした。

須藤 綾子(すどう あやこ)

株式会社内田洋行
この春から新社会人になりました!  フレッシュな目線で、明るく楽しく、時には真剣に。 つれづれなるままに綴っていきます。

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