2007.08.16
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「暑いさなか、お体大切に。」

元徳島県立新野高等学校 教諭 中原 正治

 参議院議員選挙で民主党が勝ち、自民党の大敗。首相の責任の取り方や選挙の敗因など選挙の後もテレビで話題になっていました。また、夏の甲子園大会も大詰めに来ている頃でしょうね。毎年繰り返される筋書きのないドラマ!と言いながら、今年は何か昨年のヒーローのように今年は誰が主役になるのか?と、あたかも筋書きを求めているようなテレビや新聞が気になります。趣味や娯楽から政治や経済なども、テレビを中心としたメディアがどのように扱っていたのかちょっと立ち止まって振り返って見ることが、情報化社会で生きていく私たちにとって、とても大切で必要なことだと思います。

 私は、メディア・リテラシーを教育活動の中で意識して取り上げることが大切と考えています。この夏休みは自分自身にとってメディア・リテラシーの学びを深める機会にしようと考えています。学校選択科目メディア・リテラシーの夏休み明けてからの授業を考えながら頑張ろうと思います。

 今年90才のヨシ子さんが亡くなりました。突然の体調悪化で土曜日に入院して月曜日には意識がなくなり数日で息を引き取りました。あまりの突然な感じだったのですが、今年の猛暑が堪えたようです。
 病院で付き添っていると、一目お別れに来てくれる人たちと話をすることになります。普段忘れていた出来事やそのとき言葉に出来なかった気持ちを思い出して話し込んでしまいます。

 娘が小学校のときに小遣い帖を毎月書かせていました。娘は合計が合わなくて、ヨシ子さんにお願いして帳簿と会わない金額を出してもらっていたことや、親に言いにくいときはヨシ子さんに頼んでお小遣いをもらっていたことなどを話してくれました。
 入院してから葬儀が終わるまでの6日間は、時間間隔がなくなってしまったような感じでした。前回の原稿締め切りもこの時に重なりとても書けませんでした。

 子どもが、困った時に無条件で助けてくれる人間関係、ドラエモンのような存在が子どもの心には必要なのだろうと思いながら・・・。ヨシ子さんの娘や息子たちとの関わり方、その子や孫との関わり方をそばで見ていて、それぞれのお別れの行動の中に、大切にしようとすることや心のよりどころの所在を感じさせてくれる体験でした。

 自分の父親が亡くなる時に、どうしてそばを離れて仕事に行こうとしたのか、そのために死に際に会えなかった自分に答えのない問いを繰り返した若い頃を思い出しながら・・・
 兄が転落事故で急死したときも、何かわけがわからないまま過ぎていった葬儀の記憶、しっかりと受け止めるには積み重ねた年齢が必要なのかもしれません。
 若さの強さともろさ、年齢を重ねることによる弱さと深さ・・・教育に関わって、子どもの育ちを考えながら、自分の人生の育ちを感じ考える時間になりました。

 なかなか時間の進み方が戻らないまま、仕事に戻ると、あっという間に霧のように色々な思いが消えてしまったような空間の隙間を感じながら、息苦しくなります。そんな感じのまま、高文連茶道の京都交流会の最後の準備を進めました。自然とその息苦しさも和らいで、仕事が心の形をもとに戻してくれるという感じですね。

 京都交流会は、徳島県の代表6校の生徒43名が参加して一泊二日で京都の高校生と合同稽古と交流、そして、京都府庁で茶席を設けて京都府知事にお茶を差し上げるという取組になりました。
 全国高校文化連盟の部門の中に茶道はありません。全国で部活動として取組まれているのに変な感じを受ける方は私だけではないと思います。部門がないと全国大会などで茶道部の生徒が参加する機会はないのです。

 そんな中で、徳島県高等学校文化連盟茶道部門は設立10年目、京都府高等学校芸術文化連盟茶道専門部は今年設立という機会に交流会をもてたことは関係の方々のお力添えの賜物です。また、この機会に、多くの緊張と気づきの中で精一杯努力した高校生たちはこの体験を通して学び、茶道への思いを自ら感じる機会になったと思っています。

 単なる参加して楽しいイベントでない、学びと覚醒を伴った体験が心を強くしてくれると思っています。
 来年度、近畿高校総合文化祭徳島大会では茶道部門の実行委員として生徒たちが活躍してくれることを期待しています。

中原 正治(なかはら まさはる)

徳島県立新野高等学校 教諭
50代は、タイピングコンクールでシニアの部に振り分けられました。情報化社会に生きるのは若い世代も高年齢の世代も年齢に関係ないですね。情報と理科を担当しています。

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