2007.06.07
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メディア・リテラシーの授業は、いよいよCMが教材です

元徳島県立新野高等学校 教諭 中原 正治

 6月は高校総体のシーズンですね。新野高校も月曜日は午前中の授業になりました。生徒たちも部活動のスポーツで頑張りどころですね。私は写真部の指導もしていますので、高校総体を写真に取ると言う活動もあります。スポーツは運動部だけでなく文化部の活動としても、ひとつのイベントになっています。物理教室の窓際は緑がいっぱいになっています(写真上)。

 また、6月は教育実習生が学校に来る時期ですね。今年は情報科目で竹部さんが来てくれました(写真中)。彼は高校時代に剣道部で活躍したスポーツマンで4日(月)から2週間です。指導担当をするのは、久しぶりですね。情報で教科の指導をするのは初めてになります。情報という分野も定着してきたのかな?っと思ったりします。徳島県では情報での教員採用は無いのですが、教員目指して頑張って欲しいと思いますね。

 5月末に、学びの場.comの「今月のプレゼント」に当選し「UCHIDAS Vol.1」おもしろ実験室、という実験キットを送ってもらいました(写真下)。「ベンハムのこま」「巨大シャボン玉」「万華鏡」の3点セットです。生徒と一緒にためしてみようと思います。

 さて、授業も6月に入り、メディアリテラシーの授業は、テレビのCMを教材とします。
テーマは4つ次のようになります。
1) 私たちとテレビ・コマーシャル(CM)
2) CMで学ぶ映像言語
3) ターゲット・オーディアンス
4) CMが提示する価値観

「私たちとテレビ・コマーシャル」では、録画したドラマ「バンビーノ」2回目の放送を使いました。
ドラマのはじめは、前回の振り返りやストーリーの確認など、連続する内容を思い出したり、始めてみる人も内容に入り込みやすいように構成されています。
映像を白黒で見せることで回想場面ということを表しているなど、映像技法についても触れながら、はじめの5分ほどを一緒に見ました。

 1時間ほどの番組の中のCMの時間は何分くらいかな?というのが今回の課題です。
どれくらいだと思いますか?

 どんなCMがあるのか、番組の内容との関係は?どのような年齢や性別の人をCMのターゲットにしているかな?など、問いかけながら、ストップウォッチを持って時間を計りました。

 CMは、15秒刻みで作られています。
測ってみると12分、約2割の時間がCMです。
どうですか?あなたの予想とは違いましたか?
番組の内容によっても、時間帯によってもCMの時間数は変わってくると思います。一度測ってみませんか?

 この後は続けてCMを使っての映像言語について考える内容になります。
自分の感じたこと思ったことを、グループで話し合うという活動も、これから本格的になります。自分が気づかなかったこと、ほかの人の感じ方から自分のことに気づく場面に出会えるように教師も気を配る必要があるところです。
また、授業を通して感じたことや気づいたことをメディア・ログとして、ノートに記入するようにさせています。何ヶ月かして、自分で書いたメディア・ログを見て、自分の感じ方が変わっていることに気づいて欲しいですね。
File1.jpgFile2.jpgFile3.jpg

中原 正治(なかはら まさはる)

徳島県立新野高等学校 教諭
50代は、タイピングコンクールでシニアの部に振り分けられました。情報化社会に生きるのは若い世代も高年齢の世代も年齢に関係ないですね。情報と理科を担当しています。

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