先日、某大学の進路担当の先生にコーチングセッションをしたときのこと。テーマは、「就職説明会への学生参加の呼びかけ」。大学側が進路イベントを設定しても、学生が冷めていてなかなか参加してくれないのだという。
課題を整理したり、優先順位を整理したりするが機能しない。目の前のさまざまなことに目が移っているので、未来を見せる質問に切り替えた。
「先生が進路担当を降りるとき、どんな成果が上がっていれば満足しますか?」と。
「就職率100%といいたいところだが、そんなものは、どこでもいいから就職させようと思えば簡単。それより、学生が100%満足の行く就職をさせたい」と。
わたしはさらに質問した。
「いいですね。では、それを達成している未来から振り返ったとき、今回の就職説明会への学生集めは、どのような意味を持っていますか?」。
すると先生はしばし考え込み
「そうか、どんなに情報提供の場をつくったとしても、学生にその気がなければ機能しませんよね。場作りではなく、日々のコミュニケーションで、学生への就職への動機付けから手をつける必要がありそうですね」。
先生は現在、学習コーチングプログラム導入に向けて、学内調整を始めてくれている。
枯れた花に手を加えるのではなく、根っこに鍬を入れる決断をしたのだ。
時間はかかる。
しかし、一度根っこが生まれ変われば、後は黙っていても花をつける。
根っこをそのままにして、年中枯れた花を手入れするか。選択は二つに一つ。
課題を整理したり、優先順位を整理したりするが機能しない。目の前のさまざまなことに目が移っているので、未来を見せる質問に切り替えた。
「先生が進路担当を降りるとき、どんな成果が上がっていれば満足しますか?」と。
「就職率100%といいたいところだが、そんなものは、どこでもいいから就職させようと思えば簡単。それより、学生が100%満足の行く就職をさせたい」と。
わたしはさらに質問した。
「いいですね。では、それを達成している未来から振り返ったとき、今回の就職説明会への学生集めは、どのような意味を持っていますか?」。
すると先生はしばし考え込み
「そうか、どんなに情報提供の場をつくったとしても、学生にその気がなければ機能しませんよね。場作りではなく、日々のコミュニケーションで、学生への就職への動機付けから手をつける必要がありそうですね」。
先生は現在、学習コーチングプログラム導入に向けて、学内調整を始めてくれている。
枯れた花に手を加えるのではなく、根っこに鍬を入れる決断をしたのだ。
時間はかかる。
しかし、一度根っこが生まれ変われば、後は黙っていても花をつける。
根っこをそのままにして、年中枯れた花を手入れするか。選択は二つに一つ。

佐々木 宏(ささき ひろし)
株式会社アットマーク・ラーニング内 コーチングアカデミー
通信制高等学校の生徒をコーチする傍ら、そこで得た知識や経験を元に、教育業界にコーチングを普及させるため、東奔西走中! 共に研究してくれる仲間を募集しています!
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