2007.05.08
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留学生が、就職に強いわけ

株式会社アットマーク・ラーニング内 コーチングアカデミー 佐々木 宏

先日、卒業生と話をしていて面白いことを聞いた。

彼は将来F1のチームに入り、エンジンメンテナンスをするという強い目標を持った子だ。この春から東京の専門学校に入り、熱心に勉強している。

その子が先生から聞いた面白い話をシェアしてくれた。

「この学校には留学生も多いけど、就職状況では、留学生のほうが、いわゆる名の知れた会社に行く確率が高いんだよ。なんでかわかる?それはね、彼らはなにしろ成功しようという思いしかないから、先入観というものがなく、ガンガン大手の企業に自分からアピールするんだ。そりゃ、何度も失敗する。でもその失敗をかてに次々にアプローチするうちに相手のストライクゾーンが見えてくるんだ。逆に、日本人は最初から“どうせこんな会社からは採用されないだろう”とあきらめ、挑戦すらしない。技術じゃない。ハートの問題だよ。だから君たちもガンガン挑戦してほしい」

生徒が自分の可能性を信じるのももちろんだが、われわれ教員も生徒の可能性を信じることが必要だろう。そのためには、まず、教員自身もなにかに挑戦し続け、自分の可能性を最大化する活動を日々行うべきである。なにかの前例を創った経験のあるくらいの教員でないと、目に見える学力がすべての指標になり、生徒の可能性をつぶしてしまうこともあるのではないか。常に挑戦し続けること。それが、生徒の力を引き出すコーチングを活用する教員の条件であろう。

佐々木 宏(ささき ひろし)

株式会社アットマーク・ラーニング内 コーチングアカデミー
通信制高等学校の生徒をコーチする傍ら、そこで得た知識や経験を元に、教育業界にコーチングを普及させるため、東奔西走中! 共に研究してくれる仲間を募集しています!

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