2007.05.09
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親子の会話。世間の現状と,我が家の現状。

宮崎県えびの市立加久藤中学校 教諭 山下 豪一

「親子の会話を持ってください。」と,学校は保護者にお願いをします。ごくありふれたことと思います。私も,進路指導主事という役職上,当然,全学年の保護者に向かって,「正しい職業観をもつために,進路決定のために,日ごろから十分親子の会話を持ってください。」とお願いをしています。また,進路に関係しなくても,いじめ回避のためにも,日ごろの会話を通して子供の様子を知っておくことは大切です。当然学校としては,毎日の親子の会話をお願いするわけです。

では,我が家はどうなのかと…。長女(中2)との会話を思い出してみると

昨夜,地域のU15サッカーチームの練習帰りの車中で,先週娘の通う中学校でおこった自転車へのイタズラについて,親子で考察。10分程度。
その前の夜,娘の部活疲れを,私の仕事疲れをお互いに癒すためにやった,マッサージ中の会話(内容は,何だったか?…)。15分程度。
そうそう,毎日の話題がありました。お互いの学校給食のメニューについて,報告と,料理についての味,食材について,お互いにコメント。10分程度。

時間の取れる休日は,娘の趣味であるお菓子作りについて,チョコレート作りのテンパリングについて。また,お菓子作りに必要な道具類について,(娘)「これを買ってほしい。」,(父)「いやそれは必要ないが,これが必要。」(ちなみにわたしは,「美味しんぼ」など,料理漫画の愛読者で,めったに作らないが知識だけはあるという”食道楽”です)…とたわいのない会話。この時は長く,1時間近く。

平日平均20から25分,休日1時間弱。保護者の方にお願いする立場にしては,いささか心もとないようです。進路の話にいたっては,休日に,(父)「パティシエなんてどう?」(娘)「うーん。退職したらね。」と,あっけなく30秒ほど。

では,世間の皆様はどうであるか。

最近発売の「週刊ダイヤモンド」,“父親力”がテーマの記事によると
平日の親子の会話時間で,最も多かったのは30分間(約半分を占める)。休日の会話時間で一番多かったのは,30分~1時間。

我が家も人並みではあるようですが,やっぱり,少ないようです。娘との進路の話がこの週わずか30秒とは…。進路指導主事として,話にもなりません。

今日は,5月2日。GW後半には,機会を見つけて教師になったきっかけを,話してみましょうか。

皆様は,どのようにして親子の会話を確保なさるのでしょうか。良い方法があれば,教えていただきたいのですが…。

山下 豪一(やました ひでかず)

宮崎県えびの市立加久藤中学校 教諭
山下豪一(ひでかず)と申します。鹿児島,熊本両県に接する宮崎県西部のえびの市で、社会科を担当しております。校務のIT化に興味を持つ教員です。

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