2007.05.11
  • x
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

チューリップ

大学院生 田中 ふみ子

木々の緑色が少しずつ濃くなってきたように思います。春の花もそろそろ見納めでしょうか。大学構内の花壇できれいに咲いていたチューリップの姿が見あたらなくなって、なんだか寂しくなりました。

チューリップを見ると、思い出すことがあります。小学校のときの校長先生が全校朝会でしてくださったお話です。これ以外にもたくさんのお話を聞いたはずなのですが、記憶にはっきりと残っているのは正直それほどありません。(校長先生ごめんなさい!)
けれど、このお話だけはきっと忘れないと思います。普段は忘れていても、春が来る度にチューリップが思い出させてくれますから。

“さいた さいた チューリップの花が
 ならんだ ならんだ 赤 白 黄色
 どの花見ても きれいだな”

校長先生が一度歌って、
「さあみんなで一緒に歌いましょう」と言いました。そしてみんなで歌った後、こう続けました。
「私はこの歌はとてもステキな歌だなぁと思います」
「特に“どの花見ても きれいだな”というところ。なぜだと思いますか?」
「きれいなのは何色のチューリップでしょう?」
「そう、赤も白も黄色も、どのチューリップもきれいだと言っていますね。」
「赤だからきれいなんじゃない、白だからでも黄色だからでもない、チューリップはどの色でもきれいですよね」
「ここから見える皆さんも同じです。」
「私には皆さんみんながかわいく見えます。かっこよく見えます。みんなそれぞれキラキラしています。」

今思うと、人権集会のときのお話だったのかもしれません。小学校3年生か4年生かのときの校長先生ですから、もう10年以上も前のことです。完璧には思い出せません。

ただ、このお話の内容とこの校長先生がみんなに好かれていたことははっきりと覚えています。昼休みにはドッジボールをしたり、どろじん(どろじゅん?けいどろ?)をしたり、一緒に遊んでいただいたことも覚えています。校庭の花壇で土いじりをしていらっしゃる姿も覚えています。

また来年、チューリップが咲く頃に、すてきな校長先生だったなぁ。すてきなお話だったなぁ。と、きっと思い返すことでしょう。

田中 ふみ子(たなか ふみこ)

大学院生
英語教育を専攻しています。夏の教員採用試験に向けて勉強中です。学生の立場から普段教育について考えていることをつれづれと書かせていただきます。よろしくお願いします。

同じテーマの執筆者
  • 石山 等

    横浜市立中田中学校 英語科 教諭

  • 田杼 弘行

    神戸市立兵庫商業高等学校 教諭 特別支援Co

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop