2007.04.10
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見えないモノを、見せる

株式会社アットマーク・ラーニング内 コーチングアカデミー 佐々木 宏

東京の初台というところに、世界一おいしい、かき揚げ卵うどんがあります。そこの特徴は、目の前でかき揚げをつくってくれて、揚げたてをうどんにトッピングしてくれるところです。今回は、その食べ方をご紹介します。

同商品を出されたら・・・・

1.まず、テーブル上にあるネギを山盛りに乗せる

2.その上から、七味を真っ赤になるくらいに振り掛ける

3.卵の黄身と接するかき揚げ部を、半分くらいつゆに沈める。このとき「ジュ~」という音がします。これが味を演出してくれるのです。だから、いっぺんに全部を漬け込まないこと。何度かに分けてこの音を楽しみましょう。

4.漬け込んだ部分のかき揚げに箸を刺し、箸の先端部を広げるイメージでほぐす。そして、中から玉ねぎが出てくることを確認します。

5.今度は、卵の黄身に箸を指し、3回転半まわす。過去に4回転でも試してみましたが、つゆに黄身の味が混ざってしまい、つゆのおいしさがだいなしになりました。ご用心を。

6.次に、かき揚げから出てきた玉ねぎの上にネギを乗せ、つぶれた黄身につけ、一緒にその下の麺をもちあげる。すると、黄身の糸を引きながらうどんが持ち上がる。

7.これをフーフーしながら一気に口に放り込む。もう最高!

卵の濃い味、ネギの辛さと玉ねぎの甘さ、そして衣のパリパリ感が絶妙のハーモニーをかなで、あなたの口の中をファンタジーの世界に誘ってくれることでしょう。お試しあれ!


あるところで、上記を日記に書き込んだところ、「うっひょ~、おいしそー!」などというコメントをいただきました。なぜ、そのような反応があるのでしょうか。

それは、上記の表現には、音があり絵があり、匂いがあるからではないでしょうか。つまり五感を刺激する言葉がちりばめられているからです。

人はこのように、見て、感じて、手を伸ばせば届きそうなモノ・コトに対して動きます。逆に、五感を刺激しないモノ・コトには動かない、いや、動けないのです。


成熟化した社会にあって、子供たちはもやは大人たちの価値観や評価基準だけで動くことはありません。彼らを動かすためには、彼らの五感を刺激すること。もっと言えば、彼ら自身に自らの五感を刺激するような言葉を吐かせることです。

学習コーチングには、そのヒントがたくさん詰まっています。

今後、具体事例を示しながら、皆さんとともに学習コーチングによる、子供支援の方法を考えて行ければと思います。

佐々木 宏(ささき ひろし)

株式会社アットマーク・ラーニング内 コーチングアカデミー
通信制高等学校の生徒をコーチする傍ら、そこで得た知識や経験を元に、教育業界にコーチングを普及させるため、東奔西走中! 共に研究してくれる仲間を募集しています!

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