2007.04.01

春ですね。

株式会社内田洋行　須藤綾子

花々が咲き乱れる、春が来ました。

待ちに待った春が来ると、私の心は高鳴るばかりです。
今年の春は、卒業式と入社式という、ビッグイベントが立て続けにやってきました。
皆さんにとって春は、出会いの季節ですか？
それとも、別れの季節ですか？

わたしは、ただただ、春は出会いの季節だと感じています。

年を追うごとに、卒業などを機に友人と遠く離れることが増えてきましたが、
一生の惜別だなんて思う別れはほとんどなくなってしまいました。
車で３０分の場所へ引っ越すための転校が悲しくて泣いたこともあったのに、
今となっては、誰かとの別れの際に涙することもなくなってしまいました。
（TVのドキュメンタリーではよく泣くようになりましたが。）

車を運転できるようにもなったし、
自分で働いたお金で電車に乗って
遠く離れた友人に会いに行くこともできるようになったからかなぁなんて思います。
「もう大人だから、いつでも会えるじゃないか！」などと思って、
あっけらかんとしてしまうわたしは、
“別れ”ということに鈍感になってしまったのでしょうか。

先週、袴を着て意気揚々と出席した卒業式の日に、
真っ赤に目を晴らした後輩に言われた
「な、泣かないんですね…」という言葉は、
少々の時間差を経てわたしの心にこだましています。
もしかしてわたしの心は“別れ”に慣れてしまって鈍感になってしまったのかしら。

中学・高校時代のバレーのレシーブ練習で強くなってしまった腕以外に、
痛みに鈍感な場所は作りたくないなぁと思う春の日でした。