勤務校で「アクティブラーニング勉強会」と称して、自主的な勉強会の場を主催しました。
本年度、様々な企業が行う研修に参加させていただいたので、その内容を校内に還元するために実施しました。
直前までどの様に進めるか悩みました。
まず研修で得てきたものを還元するとはいえ、「アクティブラーニングに関する勉強会を一方的な講義型でやるわけにはいかない。」ということがスタートラインです。そうなるとワールドカフェ等の手法を用いることになるのですが、どんな手法を取るのかも考えなければいけませんし、どの様な問いを立てるのかはなおさら大切になります。
また、開始直後に積極的な話ができる様に、どの様なアイスブレイクを入れるのかも悩みました。
そうやって迎えた当日、まず開始時間が帰りのホームルーム終了直後だったので、教員の集まりが悪いところからスタートです。来られた先生と雑談をしているうちに、開始予定時間になったので考えていたアイスブレイクは実施できずに開始することになりました。
当初は、いきなり問を立てることからスタートするつもりでしたが、参加された先生方の多くは「疑問だらけ」の状態だったので、まずは私がどの様に考えてどの様に授業をしているのか、その経緯と現状を説明しました。
したがって、最初の問はこの説明を受けて「私の取り組みに対する疑問・質問点と、賛同できる点」を立てて、各自が付箋に書く時間、互いの書いたものと共有する時間、共有した情報をもとにディスカッションする時間と、キッチンタイマー片手に進行しました。
次の問に移る前に、どうしてもこの場で聞いておきたい質問があるかを聞いて、それに答えました。
続いて次の問は「自分の授業でアクティブラーニング型授業といえる取り組み」について、同様に各自が付箋に書く時間、互いの書いたものと共有する時間、共有した情報をもとにディスカッションする時間と、キッチンタイマー片手に進行しました。
頻度や程度の差はあるにしても、どの先生方も何かしら取り組みをされている方ばかりで、参加された先生方で新たな発見があったようですし、私自身も新たな発見がありました。
それらのいくつかは、次の問に移る前に発表をしてもらいました。
最後に、今後のこの勉強会で「取り上げたいテーマ」を問に立てて、同様に各自が付箋に書く時間、互いの書いたものと共有する時間、共有した情報をもとにディスカッションする時間と、キッチンタイマー片手に進行しました。
テンポよく進めて、約1時間の会でしたが充実したものになったと思います。
同じことを毎週やるのはスケジュール上困難なので、集まって実施する頻度は3週間に1回程度で考えています。しかし、3週間何もしないのはあんまりなので、メールグループを作り今回いただいた質問に答えつつ、新たな気付きや発見を促すことができればと思っています。
大切なのは、この様な取り組みが打ち上げ花火的に数回で終わるのではなく、長く続けられることだと考えています。3週間に1回程度なのも無理のないペースでやるためですし、メールグループでのやり取りも自分のタイミングでできるからです。
他にも、フェイスブック上でグループを作ることも考えていますし、校外から講師として誰か先生をお招きしてディスカッションできると嬉しいと考えています。さらにこの集まりが学校全体の授業改善につながると、ますます良い学校になると思うので、その様な良い影響があればと考えています。
やりたいことはいろいろありますが、校内調整もしつつ無理のないペースで進めていきます。

石丸 貴史(いしまる たかふみ)
福岡工業大学附属城東高等学校 教務主任
高校での新学習指導要領導入を控えて、「カリキュラムマネジメント」・「I C T活用」を中心に、日々の授業改善に取り組んでいます。大学を卒業後すぐに会社員として塾・予備校業界で勤務をした経験も活かしながら、社会で活躍できる生徒を育てるべくどのような資質・能力を育成すれば良いかを試行錯誤しています。
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