2015.10.06
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

有田和正先生から学ぶ学級経営・授業経営

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

 みなさん、こんにちは。

 今期も執筆させていただきます。大阪府寝屋川市立木屋小学校の松森靖行と申します。

 よろしくお願いいたします。

 私自身、一実践者として皆様と共に学ぶ気持ちで執筆していこうと思っています。

 さて、今期は「有田和正先生から学ぶ」をテーマに執筆したいと思います。

 有田和正先生は、社会科、そして学級経営、教材研究、子ども研究の大家です。全国の教師の神様です。残念ながら私は有田先生にはお会いすることはできませんでした。映像や本で勉強させていただいていました。今現在もです。しかし、今は、有田先生の弟子でいらっしゃる私の師匠でもある「古川光弘先生」から、多くのことを学ばせてもらっています。恐れ多いのですが、古川先生は私の兄みたいな存在の方です。苦しいことも相談できます。そして、よく一緒にセミナーで登壇させていただいています。古川先生からは、セミナーの講座の中からも学ばせていただいています。そして、お酒の席でも・・・。でも一番は、古川先生のお人柄や生き方から学ばせてもらっています。直接、ダイレクトに教授法や学級経営の方法を学んだということはほとんどありません。古川先生から「盗んだ」ことが多いように思います。有田先生と直接お話することはかないませんでした。そんな私が生意気にも、「有田和正先生から学ぶ・・・」と題して執筆します。私的な見解も多くあるとは思いますが、皆さんの実践の参考にして下されば幸いです。

 

 さて今回は、有田先生の教育の根底に必ずあるもの「笑い」です。「45分の授業中、一度も笑いを起こさない教師は死刑だ。」と有田先生はおっしゃられています。その言葉を聞いたとき、私は頭を殴られたようでした。「授業中、笑わせる?」と思ってしまったのです。

 授業中の笑いとは、下ネタとかの笑いではありません。課題を達成したときの笑い、授業中の先生のユーモアに対する笑い・・・という「正しい笑い」です。簡単に言うと、「教師のユーモア」を中心とする授業中の笑いです。

 例えば、有田先生は、朝の挨拶をするとき、「みなさん!!生きてますか?」と挨拶をされます。子どもたちは、「先生、何を言ってるの、生きてるよ!!」とひと笑いおきます。

 このようなユーモアは、人を傷つけません。みんながほんわか笑顔になります。このような「ユーモア」の技術を磨くことが教師には必要だし、「ユーモア」の技術を磨けば磨くほど、授業の技術もアップするのだと思います。

 先日、兵庫県の相生市でセミナーをした時に、受講生の先生からメールをいただきました。

 「松森先生の講座は、笑いっぱなしなのに確実な学びがありました。先生の笑いは、聞いていて疲れません。他人を落としたり、全然うけなかったり・・・がないからでしょうね。失礼ながら『自分自身を落とす』ことをされているからだと思います。また、先生の話し方は大変聞こえやすいです・・・。」

 残念ながら、「子どもたちを落として笑いを取る」教師が案外多いのです。それは絶対にしてはならない行為です。次回は、有田和正先生から学ぶ「笑いの極意」について具体的に紹介していきたいと思います。

それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

同じテーマの執筆者

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop