みなさん、こんにちは。
すずしくなってきました。勉強にも運動にもちょうどよい季節となりました。
夏の疲れを出さぬよう、気を付けて過ごしたいものですね。
さて、今回も教師の仕事術です。今回は、放課後の仕事の計画の立て方について述べたいと思います。「時間の生み出し方」を中心に述べます。あくまで、私の場合でのみのことです。ご自分のライフスタイルに合わせてくださいね。
放課後にする仕事は、大きく分けて次のように分かれます。
1.子どもたちの作品やノート、テストのチェック
2.教材研究
3.保護者への連絡
4.学年会や職員会議
5.環境整備
6.全体研修
この6つの中で、「一番できていない」ものはどれでしょうか・・。
答えは2です。4や6の占める割合が多いのが現状です。
以前お世話になった校長先生は、「会議での提案は手短に。研修も30分以内で。」という校長先生でした。その校長先生の時に、6年生学年主任、体育主任、生徒指導主事、校内研究主任という大役を任せていただけました。毎週水曜日は、会議でした。第1週は学年会、第2週は生徒指導、第3週は研究、第4週は研修に・・・つまり、毎週何かを担当して提案しなければならない状態でした。最初は正直、校長先生をうらみました(笑)。しかし、手短に、効率よくを意識して取り組めた2年間でした。その時、学校は苦しい状態だったのですが、全職員が仲が良く、よく飲みに行っては「どうしたら学校がよくなるのか」という話ばかりをしていました。年齢構成はバラバラでしたが、みんな仲がよかったことを覚えています。その校長先生のおかげで今があるのだと思います。研究主任と学年主任をしている現在も、学年会や会議での提案を短く、かつ効率的になるように工夫をしています。つまり、4と6を中心となってひっぱっていく人は・・・
他の先生たちの時間を預かっていることを肝に銘じ、短時間で、かつ効果のあがる内容を吟味し、提案すべきなのです。
当時、遅くても6時。ほとんどが5時にみんな退勤していました。もちろん、最初は保護者対応などあり、遅くなることもしばしばだったのですが、「いかに保護者の皆さんにも気持ちよく過ごしてもらうか」ということに、焦点をあて、短い研修を繰り返していくと、不思議とクレームもなくなりました。最終的には、落ち着いた学校になっていきました。その時のことを思い出すと、やはり、時間に余裕ができたので、教材研究をしっかりして、子どもたちが満足いく授業を繰り返していたのだと思います。それも、全員の教師たちが。
自分自身、そのような学校はあまりないのではないかと思います。職員全員が同じ意識でそのような方向に向いていないと難しいからです。
だとしたら、少しでも自分が変わっていくしかありません。
1・・・できるだけ、授業時間に終わらせる。ノートはすぐにチェック。採点もその時間のうちに。
2・・・今の学校の状態だと、なかなか放課後には難しいです。私は、毎朝5時に起きてその日の授業の教材研究をしています。つまり、学校ではせずに、家でしています。教科書のコピーを持って帰っています。
3・・・後回しにせずに、すぐに行います。それだけで、解決に向かいます。
4 6・・自分の担当のものは、短く、効率よくを目指しましょう。最初は難しいですが、次第に慣れていきます。自分の提案分のレジュメは必ず作成します。
5・・・休み時間や掃除時間、ちょっとした隙間を利用します。子どもたちにも協力してもらいます。
そうすると、放課後、かなり時間ができるはずです。
また、子どもたちが帰って、ほっと一息つきたいところですが、高学年などを担任すると、退勤まで1時間ぐらいしかありません。
私の場合は、ほっとしながらコーヒーをのみながら、ケーキを食べながら、プリンを食べながら仕事をするのがスタイルです。いすに座れるだけ幸せです(笑)。
もちろん、先生がたと楽しい話もしますが、コピー機へ移動をしながらしゃべったり、作業をしながらしゃべっています。「失礼にならないかな」と思っていたのですが、無駄話に関しては、みんな作業しながらお話をしています。もちろん、重要事項は手を止めて、うなずきながら・・・です。
ここまで、かなりのスピードで仕事をしています。これも、個人のペースで徐々にで大丈夫です。
ただし、私の場合、5時を過ぎるとだんだんとスピードが落ちます。スイッチも切れます。教師の仕事、特に事務的な仕事は5時までに終わらせる・・・と考え、子どもたちに直接関わることや授業については、自分がやりやすい時間にするのがベストです。(私の場合は、朝5時)
※記事の内容は勤務校は関係ありません。
次回からは、私の得意分野、有田和正氏に学ぶ社会科授業シリーズをお送りします。すぐに役立つ実践もご紹介します。
それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)
大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。
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