2015.08.25
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放課後仕事術

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさん、こんにちは。

夏休みも終わりましたね。勤務校のある寝屋川市は8月24日(月)から2学期が始まります。

夏休み明け、もう一度新たに仕切りなおして、「学級経営の再スタート」に力を入れましょう。

 

さて、今回は教師の仕事術~放課後編~です。

 

 最近は、放課後に学習会があったり会議がてんこ盛りだったりして、自分の仕事の時間がなかなか取れないのが現状です。しかし、時間がない時間がないと言ってばかりでは時間はできません。時間を生み出す努力をするのです。時間を生み出し、何時までに終わらせると考えるとスムーズに仕事ができます。

 

(1)    放課後に残すことは考えない。

「○○君はこのプリントができていないから放課後残したいな。」「放課後は時間があるから、ゆっくり指導ができるかも。」、確かにそうかもしれませんが、放課後は、教師にとっても大切な時間です。一日を振り返り、話し合い、明日の準備をする時間なのです。また、放課後に残すのは、子どもたちの都合、気持ちを考えていません。「残された」と必ず思うのです。そんな気持ちでは効果が上がるはずはありません。子どもたちに教えたいこと、させたいことは、授業時間の中で工夫して行うのです。個人差に対応できるのか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、その個人差に対応する力をつけることこそがプロ教師だと思います。放課後は教師も子どもも大切な時間です。子どもたちは、帰りの会のあと、きちんと下校させるのが安全確保の第一条件です。児童理解のために、放課後残して教師と遊ぶこともありますが、毎日は子どもたちも教師も大変です。また、その子の下校時の安全確保もできないのです。帰りの会後、きちんと全員帰らせることが大切です。

 

(2)    下校後、必ず職員室へ。

下校させたらずっと教室にいては、先生方と情報交換や会議ができません。まず、忘れ物などのチェックと靴箱をチェックして、職員室へ行きましょう。そこで、今日一日のことやこれからのことを話し合います。学年会をするのです。もしかしたら、大切な連絡事項があるかもしれません。保護者が連絡をしてほしいということもあるかもしれません。教室で仕事をしてから職員室に行くと、それから後の仕事が遅れてしまいます。

私の場合は、まず担任、副担任が全員集合して、学年会をします。私は、一週間の予定をコピーして学年全員の先生に配布しています。そこには、放課後、統一して何をするのかも書いています。例えば、指導案検討とか、学年園の整備とかです。予定を伝えておくと、全員の先生が予定を立てやすく、もしお休みなどをとろうとしてもあらかじめ伝え、対応をすることができるのです。

学年会も、長くて30分です。ですから、私は話すことをまとめていて、手短に伝えます。行事を他の先生にも分担しています。その時に伝えているのは、「任せた行事は、子どもたちのことをよく考えて、担当の先生の思いを出して、その先生らしいことをしてくれて構いません。アドバイスはするけど、いったん任せたら思い切りやってもらって構いません。学年会での提案は、手書きでもメモ書きでもよいので、必ず文書に起こしてくださいね。」ということだけです。勤務時間終了の5時を過ぎる場合は、一旦終わります。家庭がある先生もいらっしゃいますから、5時以降は、自分の時間です。帰宅するもよし、自分のクラスで仕事をするもよし・・なのです。

 

(3)    帰宅時間を決め、仕事の計画を簡単にたてる。

このことについては、次号で紹介したいと思います。少し長くなると思いますので。

 

 効率的な仕事術を身に付けることも、教師の大切な修行です!!

 ※掲載している記事の内容は、勤務校は一切関係ありません。

 それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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