2015.07.17
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ICTとの戦い

福岡工業大学附属城東高等学校 教務主任 石丸 貴史

 前々回に「アクティブラーニング」について書いて以来、試行錯誤中を繰り返しています。グループワークでは、従来の授業形態の座席配置から、近くの人と2人または3人1組でグループを作って行ってみたり、近くの人と6人から8人のグループを作ってディスカッションさせてみたり、人数も配置も何もかも生徒任せにしてみたりと様々です。

これがベスト、というものはないのかもしれませんが、試行錯誤してより良い形を探している最中です。
 またグループでの活動も、短い時間を多く確保してみたり、ある程度まとまった時間を与えてみたりと様々です。いずれにせよ、この活動の部分にできるだけ多くの時間を割きたいところが現段階のメインとなります。
 
 それではグループ活動のためにどうやって時間を作っていくかというと、教員が板書をしている時間と、生徒が板書を写している時間をどれだけ短くできるかで作っていくようにしています。それを、ICTの活用で生み出していこうとしているのですが、これがなかなかうまくいっていません。
 
 まず、少なくとも本校の一般教室にはプロジェクタは常設されていません。したがって、使用のたびに設置をするわけですが、移動教室を伴った後の授業であったりすると、設置が授業の時間に食い込んだりすることがあります。
幸い、生徒が積極的に手伝ってくれるので、スムーズに進むこともあり助けられています。
また、パソコンと接続中にパソコンのモニターの電源が落ちてスタンバイ状態になったりすると、慌てますし復帰に時間がかかったりすることもあります。
さらに、順調に設置活用ができても、表示されている文字が小さかったり明るさがたりなかったりと、生徒から見えづらい状態であったりします。
これらの点、設備投資をして整えることができれば良いのかもしれませんが、やってみて使いにくいから使いません、では話は通用しません。設備投資はもちろん一教師の判断でできるわけではありませんし、ハードウェア機器が変わればうまく使えないこともあるし、難しいところです。
プロジェクタ以外にも、電子黒板の導入や、生徒に全員タブレットを持たせることも考えられますが、こちらも費用との戦いやうまく動くかどうかの戦いがあります。
 
 こうやってICTとの戦いをしつつも、授業の前にできるところは事前に板書をしたり、ディスカッションをさせている間に板書をしたりして、生徒の活発な活動につなげる工夫を繰り返しています。
 今回は、ICTについて困っていることの列挙になってしまいました。明確な方向性を出せないまま、やや迷走しているというのは、率直なところです。次回以降は、このディスカッションを生み出すための工夫や、授業の振り返りのために、取り組んでいることについて書きたいと思います。

石丸 貴史(いしまる たかふみ)

福岡工業大学附属城東高等学校 教務主任
高校での新学習指導要領導入を控えて、「カリキュラムマネジメント」・「I C T活用」を中心に、日々の授業改善に取り組んでいます。大学を卒業後すぐに会社員として塾・予備校業界で勤務をした経験も活かしながら、社会で活躍できる生徒を育てるべくどのような資質・能力を育成すれば良いかを試行錯誤しています。

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