みなさん、こんにちは。
新しい学年が始まって、2週間以上が経とうとしています。子どもたちの様子はどうでしょうか。授業はどうでしょうか。どれも気が抜けないと思います。
始業式から最初の一か月。この期間が勝負です。私もすごく若いころは、最初の3日間で全てを子どもたちに伝えようとしていました。例えば、遊びのルールとか、授業のルールとか、細かなクラスのルールなどです。早く伝えておかないと、クラスが乱れてしまわないか心配でした。
でも、そのようにしても、子どもたちに伝わるのは3割程度だなと思いました。「今、伝える必要があるのは、これだな。」とタイミングをよく考えて、計画的に伝えるようにしました。
その方が、子どもたちはいっぱいいっぱいにならなくてすみます。最初の時期にとことん詰め込んでしまうと、夏ごろから子どもたちの様子が少し落ち着かなくなってしまいます。子どもたちにも、指導を受け入れることができる「容量」がありますから・・・・。大人でも、一度にたくさんいろいろなものを受け入れると、パニックになってしまいますね。それと同じです。
大切なこと、必ず伝えたいことこそ、タイミングを考えて少しずつ伝えていきましょう。
伝えて、すぐにできるのなら先生や学校はいりません。できるようになるのに、個人差もあります。「待つ姿勢」で、「できているところを認める」指導をしましよう。そして、できていなければ、「徹底的に反復する」ことが大切です。
ある教育実践者が、「待つことができるようになれば、教師として一人前」ということをおっしゃられていました。その通りだと思います。子どもたちの自己教育力を育てようとする教師が行う教育活動の7割は「待つ」なのです。でも、「待つ」ことはすごく難しいことです。ただ単に「待つ」のではなく、常に気配り目配り、そして、タイミングを考え、時にはアドバイスをする。そのアドバイスはダイレクトに「ゴール」に行くものでは、教育効果はありませんね。
えらそうに言っている私も、まだまだですが・・・。
ポイント:伝えたいことを精選し、タイミングよく伝え、徹底反復
それでは。
※この記事の内容は勤務校である木屋小学校は関係ありません。

松森 靖行(まつもり やすゆき)
大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。
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